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「世界の平和と安全に対する重大な脅威だ」「北朝鮮の無謀な行動に、強い遺憾の意を表明する。北東アジアの人々を危険にさらし、国際法に明らかに違反する」−。「核兵器のない世界」を提唱したオバマ大統領は25日、朝鮮が行った2回目の地下核実験を受けてこのように述べた。一見それらしく聞こえるが、世界最大の核保有国は言うまでもなく米国である ▼一方で、日本は案の定、政府とメディアがこぞって大騒ぎしている。日本政府は、朝鮮の人工衛星発射の際に果たせなかった国連安保理決議の合意に向けて躍起になっている。メディアは「孤立する北朝鮮による強硬策」というお決まりの文句で「北朝鮮バッシング」に拍車をかけている ▼南朝鮮の李明博大統領は26日、オバマ大統領と電話会談し、「北朝鮮には譲歩せずに断固とした対応が必要で、対話再開を急ぐべきではない」との立場を伝えたという。その一方で、これまで難航していたPSIへの参加を決定。対北強硬策をさらに鮮明にした ▼朝鮮外務省が4月14日の声明で、「平和的衛星まで迎撃すると言って襲い掛かる敵対勢力の増大した軍事的脅威に対処して、われわれはやむをえず核抑止力をさらに強化せざるをえない」と強調している ▼1953年以来、いまだに朝米が停戦状態にあることを鑑みれば、今回の核実験はあくまで自衛的なものであり、米国や日本、南朝鮮が騒いでいるような「脅威」はない。その前に、朝鮮に対する二重基準を改めるべきだ。いずれにせよ、朝鮮半島を取り巻く情勢は急展開している。(国) [朝鮮新報 2009.5.27] |