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春・夏・秋・冬

 先月末、シャトル外交だと日本にやってきた李大統領。麻生首相とは8回目の会談だ。元来、首脳会談は喫緊の案件が提起されている時などに行われるものだ。が、南朝鮮・日本のそれは様相が異なる。底の知れた政策、低迷する支持率、加えて政治家としての資質の問題など、世論から指弾されるたびに緊急の避難先として使われてきた感が強い

▼それが証拠に、長年の懸案である歴史問題などはほとんど論議されることなく棚上げされてきた。それでも、開催時期、とりわけ発言内容などには気を配るものだが、李大統領、未熟というか、世論の一時の心変わりによって頂点に上り詰めた人物だから、次から次へと襤褸が出てしまう

▼今回のそれは、2016年夏季五輪開催地に立候補している東京への支持表明だ。釜山(2020年夏季)、平昌(2019年冬季)誘致の可能性をゼロにするものだと世論から袋叩きにあっている。東京開催が決定すれば、同地域での連続開催はしないというIOCの暗黙の了解事項に抵触してしまうからだ

▼青瓦台はそうした事実はないと、火消しに大童だ。しかし関係者によると、麻生首相の要請に「IOC委員に、しかとお伝えします」「近くで五輪が開催されると、韓国からも多くの人が日本に来られ安く見られるので望ましい」と語っている

▼南朝鮮のあるブロガーは「国民にいつまで恥をかかせるつもりなのか」と怒り心頭。民団のブロガーは、盧前大統領と対比し李明博という人物そのものに「距離感を感じ」たと吐露している。李政権の実相だろう。(彦)

[朝鮮新報 2009.7.3]