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春・夏・秋・冬

 「スポーツの秋」とは言うものの、本紙記者にとっては、スポーツは夏が熱い。「コマチュック」(初級部中央サッカー大会)、「ヘバラギカップ」(初級部中央バスケットボール大会)、在日朝鮮学生中央体育大会、そしてインターハイ(「全国」高等学校総合体育大会)と、大きな大会が目白押しだからだ

▼今年も大会に向け練習に励んできた各地の朝鮮学校生徒たちが、炎天下のグラウンドや蒸し蒸しした体育館で青春の汗を流している。そうして学校の数、選手の数だけ熱いドラマが生まれる。取材過程で知り合った人たちが活躍し、取材で再会したときはとくにうれしいものだ

▼2年前の「ヘバラギカップ」で取材したある選手と再会した。当時は背番号がパンツに隠れて見えないほど小柄だったその選手が6年生になり、「ウリハッキョの名をとどろかせたい」とたくましい姿を見せてくれた。荒々しくも気迫あふれるプレーでチームを牽引し、見事メダルと優秀選手賞を受賞した

▼保護者や同胞の応援合戦も見どころの一つだ。最近は父母や祖父母だけでなく一般同胞まで駆けつけ一緒になって応援するケースが増えた。地域同胞が一つに結束する「大事な同胞行事」だという。子どもたちの汗と涙は同胞社会の潤滑油になっている

▼サッカー男子朝鮮代表がW杯本大会出場を決め、在日同胞スポーツ界も盛り上がりを見せている。安英学、鄭大世選手をはじめ祖国とウリハッキョの名誉を輝かせた数多くの同胞アスリートたちも熱い夏を経験し成長していった。紙上でもますます盛り上げていきたい。(天)

[朝鮮新報 2009.8.3]