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春・夏・秋・冬

 対話による関係改善で見解一致した金正日総書記とクリントン元米大統領の会談が契機となったかのように、元6者会談参加者が動きだした。ただ1者を除いて

▼米国のリチャードソン・ニューメキシコ州知事は、朝鮮の金明吉・国連代表部公使との会合後、「朝鮮がわれわれと対話する準備ができていることがわかった」「次の措置は米国政府がどのような形式で対話を再開するかという決定」になるという見解を示した

▼南朝鮮の李明博大統領は、ソウルを訪れた朝鮮の特使弔意訪問団と会談。北南関係の発展について話し合った。民族の和解と統一実現−6.15時代の幕開けに貢献した故金大中元大統領の努力を水泡に帰させることはできない。一方、中国の武大偉外務次官が平壌を訪問、金桂官外務次官らと懸案問題などについて話し合った。朝ロ首脳は朝鮮解放64周年に際して祝電を交換し、友好関係を確認した

▼日本はどうか。麻生首相は相変わらずテレビCMや街頭演説で「北朝鮮の脅威」「ミサイルへの対応」と危機を煽り、票を稼ごうと悪あがきを続けている。小池百合子元防衛相にいたっては「北朝鮮にレンジャー部隊を送り込む」と妄言を吐く者と「しっかり協力していく」というから片腹痛い。防衛省は1カ所約600億円かかるミサイル防衛システムを拡大配備する方針を固めた。無茶苦茶だ

▼朝・日平壌宣言、6者会談での合意を破り朝鮮半島情勢を悪化させてきた政権の集大成がこれだ。次期首相、政権は過去の失政をしっかりみつめ、対話へと歩調を合わせてもらいたい。(天)

[朝鮮新報 2009.8.24]