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春・夏・秋・冬

 被爆国・日本が国是としている非核三原則−核兵器を持たず、作らず、持ち込ませない(1968年)。錦の御旗のように、折りあるたびに政府当局者の口から語られてきた。その一方で、米国の研究者や平和運動家たちによって、日常的に米軍の核兵器が日本の領土に持ち込まれ配備されてきた実態が暴露されてきた。実は空洞化して久しいのだ

▼今、日本のマスコミが騒いでいる米国との「核密約」文書問題は冷戦下、対ソ連、朝鮮半島有事に対処して両国が軍事的に一体化し、さらには日本が米国の強要だとか圧力云々という次元ではなく、自らの意思で関わっていた事実を浮き彫りにしている。公開された文書の再機密化まで米国に要請していたというのだから、開いた口がふさがらない

▼平和国家を標榜してきた日本の実態がこうなのだから、軍事攻撃の標的にされてきた朝鮮は長年にわたって、本来なら民生部門に回すべき貴重な資金を国の防衛のために使わなければならなかった。日本が非核三原則を貫き平和国家へとまい進していれば、東北アジアの今日のような状況は生まれなかっただろう

▼二枚舌、三枚舌の日本当局者の言動にはうんざりしてしまうが、ここ最近の朝米(元大統領訪朝)、北南(特使弔問団ソウル訪問)の動きについては「そういう現象的な事で我々はそわそわすべきではない」(斎木・外務省アジア大洋州局長)程度の事しか語れないから驚きだ

▼単なる「現象」なのかどうか、判断を誤ると、日本はますます蚊帳の外に置かれてしまうだろう。貧困な思考、危機感を持つべきだ。(彦)

[朝鮮新報 2009.8.28]