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川崎地域青商会が中心となって04年から行っている「KAWASAKI大交流祭」。先日行われた第6回交流祭には、1830人の同胞と日本人、地域の外国人が参加。開催以来、参加者数を更新し続けている。同胞だけを対象にした第1回を終え、朝鮮学校に対する理解と支持をさらに広げようと行政にも働きかけ、今では「地域の行事」として定着しつつある ▼「民族の違いを超えて、日朝両国の人たちが交わっている姿は、民間レベルでは情勢が厳しくても相互理解と交流を深められるということを実感した」とは、昨年の大交流祭に参加したある市議会議員の言葉。参加者はもちろん、各イベントにはさまざまなジャンルの日本の人々が登場し、地域交流を訴えている ▼青商会のメンバーをはじめとする地域の同胞たちは、「近くて遠い」と言われる朝鮮や朝鮮学校への正しい理解を深めたいという一心で頑張っている。豊かな同胞社会とそれを担う子どもたちのためにというひたむきな姿に、在日同胞の原点を見出す思いだ ▼総連で現在行われている「100日運動」は、同胞が暮らすすべての地域で分会などを活性化するとともに、若い世代の同胞を積極的に総連の運動に網羅することによって、運動全般をより活力あるものにする目的で行われている ▼在日同胞が置かれた状況は、日本の政権が交代したからと言って、一朝一夕に変わるものではない。朝・日交流にせよ、同胞社会の活性化にせよ、今一番求められているのは、同胞を奮い立たせる活動家たちの日々の地道な活動ではないだろうか。 (国) [朝鮮新報 2009.10.7] |