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春・夏・秋・冬

 朝鮮を取り巻く情勢が動き出そうとすると、必ず横槍を入れてくるのがメディアを含む南朝鮮や日本の保守勢力だ。6者会談枠内での朝米会談が取りざたされ、中国の温家宝首相が訪朝するなど、朝鮮半島の核問題解決への兆しが見え始めた途端、ミサイルや拉致を取り上げ「北朝鮮バッシング」のための世論を盛り上げようとしている

▼日本のメディアは、「北朝鮮が黄海側でも短距離ミサイルの発射を準備している兆候がある」「北朝鮮に関心を引き付けるための示威行為の可能性もある」など、南朝鮮での報道を垂れ流すとともに、「核実験」うんぬんの補足情報を付け足して危機感を煽っている

▼日本の新政権は13日、首相を本部長とする拉致問題対策本部の継続設置を決定した。「実質的な突破口を切り開くため取り組みを強化したい」(中井拉致担当相)としながら、近く第1回会合を開くという。「情報収集や圧力のかけ方などの点では機能していなかった」と言っているのを見ると、結局は「圧力」路線からの脱却はないということか

▼中国外務省報道官は13日の定例記者会見で、朝鮮のミサイル発射について「朝鮮半島の緊張緩和に向けた動きに影響しない」と強調した。南の前高位当局者や外交安保専門家たちは、温家宝首相の訪朝を「米国は制裁を続けるというが、朝中経済協力により事実上、無力化した」「韓、米、日の『制裁と対話』の並行接近法の挫折」とみなしている

▼保守勢力に求められているのは、朝鮮と真しに向き合うのかどうかということである。(国)

[朝鮮新報 2009.10.14]