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春・夏・秋・冬

 69年前の今月8日、日本はハワイ諸島オアフ島の真珠湾、マレー半島など米・英軍などに対し攻撃を仕掛けアジア太平洋戦争を始めた

▼日本社会では、真珠湾攻撃とか奇襲攻撃という表現で一般化されている。米・英軍に対して宣戦布告(戦争開始宣言)をしたことを前提にしたかのような表記だが、広く知られているように、事実は宣戦布告以前の「だまし討ち」だった。米・英軍が日本軍の動きを察知していたかどうかなどは問題ではない。侵略だったのだ

▼この一例ばかりでなく、敗戦を終戦と表記したり、不法な朝鮮植民地化を「合併」とするなど、日本の非を正当化する事例には枚挙のいとまがない。罪悪が「正義」に置き換えられてしまうのだから、この国の歴史観が歪み精神が病むのも当然の帰結なのかもしれない

▼先日、あるテレビ番組でノンフィクション作家の澤地久枝さんが、侵略戦争を立案、遂行した「大本営」のエリートたちは戦争というものがどういうものなのか、まったく知らない素人の集団ではなかったかと指摘していた。当時、戦場を経験した軍幹部は露日戦争参戦者などほんの一握りだったという。机上の戦争しか知らない人間が作戦を立案するのだから、死に対し思いが至るなど皆無だったに違いない。だから人間を兵器にする鬼畜、狂気の行為がまかり通ってしまった

▼今もなお強制連行を徴用だといい、朝鮮人を牛馬のように扱い死に追いやったその非を認めない。その延長上に今日の対朝鮮政策がある。その性根を入れ替えないかぎり、日本の再生はない。(彦)

[朝鮮新報 2009.12.11]