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春・夏・秋・冬

 27日から大阪の近鉄花園ラグビー場で「第89回全国高校ラグビー大会」が行われる。前年度の優勝校を破り、2年ぶり4回目の出場を果たした大阪朝鮮高級学校に対する同胞や地域の日本市民たちの期待は日に日に高まっている

▼同校を応援する同胞や日本人が経営する飲食店の壁には、所狭しと大会の案内が張られ、中には募金箱を置いている店も。忘年会で店を訪れたたくさんの客たちは、「大阪朝鮮、強いねんな。頑張ってや。元旦はラグビー場で観戦するで」とエールを送っていた

▼同胞たちも初戦を心待ちにしている。OBや関係者の盛り上がりようはもちろん、一般の同胞たちも会場に赴き声援するのは当然のことだと口をそろえる。中には、「年末年始の親せき回りなどは後回し。まずはラグビー場に行かなければ」と学父母以上の熱の入れようだ

▼朝鮮が44年ぶりにサッカーのW杯出場を決めるなど、スポーツで明るいニュースが多かった。日本のメディアが伝える悪意に満ちた「北朝鮮報道」が、いかに意図的にわい曲されたものであるかの一端を見せるものでもある。「明日の生活にも困っている国」がW杯に出場できるなど、常識的に考えれば報道の欺まん性がわかりそうなものだ

▼大阪朝高を応援する日本の人たちはすでに知っていることだろうが、そうでない世論が日本社会の大半を占めているのも事実。選手たちの活躍は同胞たちに力と勇気を与えてくれると同時に、多くの日本人にも正しい認識を与えるきっかけになる。30日に初戦に臨む大阪朝高。快進撃を期待したい。(国)

[朝鮮新報 2009.12.23]