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日本人ボランティア−今年も入学を応援します!

 春分は、昼と夜とが同じ長さになる日だ。長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れる時期でもある。

 やる気に満ち溢れるといえば、新入生たちも入学・入園を待ちきれない様子だ。自宅で新しいランドセルを何度も背負ってみたり、カバンを肩にかけてみたり。親子で電車やバスに乗り、通学の練習をする家庭もある。

 朝・日関係がなかなか改善されない中、日本では在日朝鮮人に対する偏見、差別、嫌がらせなどがなくならない。朝鮮学校へ通う子どもたちは、事あるごとに脅迫や嫌がらせの対象になり、保護者たちは常に不安を抱えて通学を見守る状況が続いている。

 03年春以降、神奈川県を中心に日本人ボランティアによる「入学応援隊」が毎年、オレンジ色ののぼりを掲げて朝鮮学校へ入学する子どもたちの門出を祝っている。

 今年は横浜、川崎、南武に加えて、新たに東京都町田市にある西東京朝鮮第2初級学校の入学式にも出向くことになった。

 「応援隊」の活動も今年で7年目。スタート当時のインタビューに呼びかけ人代表の横川芳江さんは、「自国の言葉と歴史を学ぶ教育の場が、危険にさらされる日本の状況はとても残念」と話し、子どもの笑顔を大切にしたいとの思いを語った。

 「アンニョンハセヨ〜」「いってらっしゃい」「チュッカヘヨ〜」

 「応援隊」のさわやかな声援に、児童・生徒たちは「アンニョンハシムニカ!」「コマッスムニダ!」と笑顔で答える。今年の入学式ももうすぐだ。(潤)

[朝鮮新報 2009.3.19]