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私らしく

 最近数カ月、朝大生に接する機会が増えた。

 久しぶりの朝大は随分と様変わりしてしまった。

 昔、家族との唯一の架け橋(?)だった公衆電話はその姿を消し、今ではみんな片手に携帯電話で、パソコンにワンセグ…と、環境の変化は著しく過ぎ去った歳月の長さを感じさせる。

 ただ学生たちの純粋な瞳だけは、今も昔も変わらない。ハツラツとした学生たちの姿が、夢多き学生時代、あの頃を懐かしく甦らせる。

 今年も暮れ行く。

 「想定外」な日々を精一杯駆け抜けてきたと、一年間を振り返る。

 夢ばかりではない厳しい現実の中、日々を有意義に過ごそうと常に挑戦し続けてきたが、娘たちには今年も「忙しいオンマ」を見せつけてしまったようで申しわけない。

 知人たちは私のことを「マグロのようだ」とよく言う。

 マグロは泳ぎを止めると窒息するため、たとえ休息時でも止まらないから(属名のThunnusはギリシア語で「突進」を意味するらしい)。

 でも、私は、「マグロ」であるがゆえに出会いもあるし経験もする。行動は心の成長とスキル向上の源だと確信している。

 だから来年も、オンマの後姿に娘たちへのメッセージを刻むべく、多忙な私でいたいと思う(アッパ許してね!)。

 これからも私は、純真無垢な学生たちが夢に向っていくように、いつも前向きに自分らしく生きていきたい。(梁清美、主婦)

[朝鮮新報 2009.12.4]