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在日同胞に送る新年のあいさつ 総連中央常任委員会議長 徐萬述

総連第22回全体大会を迎える今年を新たな全盛期を開く飛躍の年にしよう

 在日同胞のみなさん!

 私たちは今日、わが民族が長い間待ち望んできた強盛大国が輝かしい現実となり、祖国と共に歩んできた総連と在日朝鮮人運動の新たな全盛期を開く力強い前進を成し遂げてきた一年を感慨深く振り返りながら、希望を胸に新しい年2010年を迎えました。

 私は、すべての在日同胞のみなさんに温かい祝賀のあいさつを送ります。

 金正日総書記は、昨年を強盛大国建設において分水嶺となる年、変革の年と述べました。また、一年を通じ、不眠不休の強行軍による現地指導を行うことによって祖国人民の総進軍運動を飛躍へと導きました。

 総書記の言葉通り昨年祖国では、金日成主席の念願であった強盛大国(国力が富み、すべてが隆盛し、人民が他をうらやむことなく幸せに暮らす国)を建設するうえで転換が起きた年でした。

 昨年、祖国は堂々たる核保有国、人工衛星保有国として全世界にその威容をとどろかせました。また、人民経済の先行部分である金属と電力、石炭工業と鉄道運輸部門で歴史的な変革が立て続けに起こりました。

 城津製鋼連合企業所では祖国の原料と燃料、技術に基づいたチュチェ鉄の生産システムを完成させました。また、楽元機械連合企業所では大型酸素分離機を生産し、化学肥料を生産する南興ガス化対象工事が完工しました。

 竜城機械連合企業所をはじめとする国内有数の機械工場では、世界最先端のCNC技術による生産システムを全面的に導入、一新し、各協同農場では、穀物生産で一大変革を成し遂げることのできる確固とした土台を築きました。

 強盛大国における標準的な住居として建設された万寿台通りの住宅群は、1年余りという短期間で華麗な姿を披露しました。現在平壌市では、この住宅群を手本に10万世帯の住宅を建設する事業が展開されています。また、三日浦特産物工場での成果に基づいて、祖国のいたるところに人民生活を向上させるための総合食料加工基地が建設されました。

 総書記の指導により昨年、米国大領領特使が平壌を訪問しました。朝米間で真しかつ有益な会談が行われ、停滞していた北南関係においても突破口が開かれました。

 祖国はこんにち、強盛大国をめざして疾風のようにまい進しています。

 昨年に成し遂げられた全ての成果は、人民が一日も早く裕福で幸せな生活を送れるようにと、類を見ない強行軍で東西南北を巡り、強盛大国建設への総進軍を陣頭で指揮した総書記がもたらした創造物であり、誇らしい結実です。

 私たちは、強盛大国建設で成し遂げられた祖国での歴史的な変革を銘記すればするほど、総書記が総連と在日同胞に寄せてくれている大きな信頼と愛情について振り返らざるをえません。

 2008年の年頭に、総書記は主席の生誕100周年となる2012年に強盛大国の門を開くことを宣言し、祖国人民たちの総進軍の隊列に総連を加えられました。また昨年の新年祝電を通じ、強盛大国の門を開くための総進軍に立ち上がった祖国人民と心を一つにし、在日朝鮮人運動の新たな全盛期を開くための土台をしっかりと築かなければならないと強調しました。

 昨年2009年は、すべての専従、非専従活動家と同胞たちが、総書記がいれば勝利するという強い信念と先代に対する義理、そして後代に対する責任感を胸に刻み、互いに助け合い団結して愛族愛国運動に力強く立ち上がった誇るべき年でした。

 祖国への帰国実現50周年、短期訪問事業開始から30周年を迎えた昨年、多くの非専従活動家と同胞、青年学生たちが祖国を訪問し、総書記が現地指導で訪れた場所を大きな感動とともに参観しました。また、祖国人民の英雄的な気質と輝かしい現実を直接見ることによって、強盛大国建設における勝利を確信し、総連と在日同胞たちの幸せと希望に満ちた明日は繁栄する祖国と共にあるという思いをさらに強くしました。

 昨年の総連活動で特記すべき成果は、基層組織強化の年と定めて、7月に第2回総連支部活動家大会を成功裏に行い、支部、分会、そして団体の基層組織を再建、活性化するうえで新たな経験を積み前進を成し遂げたことです。

 総連川崎支部のアピールに積極的に呼応した各地の支部と団体の非専従活動家、同胞たちは、愛族愛国の熱意を発揮して責任を持って任務を遂行しました。

 とくに、9月11日から12月19日まで行われた「100日運動」を通じて、総連支部常任委員会が隅々にまで結成され、その機能と役割がさらに高められたほか、同胞たちの生活単位である分会が活気を帯びるようになりました。

 商工会、新しい世代をはじめとする団体の活動においても前進が成し遂げられました。

 商工団体は昨年11月、「外国人財産取得令」適用反対60周年を記念して、各地の商工団体役員と若い商工人たち650余人の参加のもと、経済フォーラム「私たちの力、私たちの未来」を開催し、新しい世代が先代の愛族愛国精神と団結の伝統、業績を受け継いでいくようにしました。

 朝青は、124の支部を非専従委員長と常任委員たちで構成し、班を活性化させるとともに、朝青東北地方委員会を新たに設け、この地域の運動を発展させるきっかけを作りました。

 青商会は、「ネバーギブアップ」のスローガンのもと、「ウリ民族フォーラム2009 in 茨城」を成功させ、愛国先代たちの魂を受け継ぎ、後代に対する責任を果たしていく決意を内外に広く知らしめ、1500余人の会員、準会員を新たに網羅しました。

 女性同盟が「子どもたちをトンポトンネで育てよう」というスローガンのもと、東日本と西日本で行った第8回オモニ大会は、支部と分会を若い同胞女性の力でさらに活性化させるうえで意義深いものとなりました。

 留学同は、サマーセミナーと日本の大学内に設けた朝鮮学生サークルを通じて同盟員1300余人を新たに探し出し、民族性を高めることに尽力しました。

 各本部と支部に設けられた「トンポアイネット拡大21」推進委員会も非専従、同胞たちによってさらに強化され、運動の母体としての機能と役割を高めました。

 新たにつながりを持った幅広い同胞たちが民族の芸術を楽しみ、中央と地方、各学校と団体で同胞文化祝典と音楽、舞踊発表会、展示会や文化スポーツサークルが活発に行われた結果、同胞社会は民族的な情緒で大いに盛り上がりました。

 結成50周年を迎えた文芸同は記念大会と公演、展示会を成功裏に行いました。また、金剛山歌劇団の公演「アルム」と日本の管弦楽団との協演による特別公演「朝鮮音楽の夕べ」は、同胞と日本市民たちに大きな感銘を与えました。地方歌舞団も総連支部や同胞たちが暮らす場所で芸術宣伝活動を力強く行いました。

 体連では、同胞たちの間で民族団結の気風を高めるため、さまざまなスポーツ競技を組織、開催しました。

 総連のサッカー監督と選手たちが祖国の選手たちと共に44年ぶりにW杯への出場を果たした歴史的快挙は、同胞と朝鮮学校生徒たちに大きな喜びを与えました。

 私たちは昨年、生活が困難な状況にある同胞に対する奉仕活動を強化するため、同胞生活相談綜合センターを積極的に運営しました。同胞社会の超高齢化に対応したデイサービスとデイハウス、高齢者ミニデイなどの介護奉仕の場をさらに設け、就職問題解決のための同胞就職相談ホットラインを関東と近畿地方に開設しました。また、同胞の権利を守り同胞商工人の厳しい企業経営を支援する活動も積極的に行いました。

 また、民族教育を守り発展させる事業に全組織的な力を傾け、生徒の受け入れ事業や学校運営事業、教育権拡充事業を地道に行ってきました。

 昨年、非専従活動家と同胞たちは変化した日本の政治環境に対応して地域ごとの対外活動を力強く推進し、10月に行われた6.15共同宣言と10.4宣言固守実践海外同胞大会を成功させ、祖国支援事業にも積極的に貢献しました。

 私は、たび重なる試練と困難に立ち向かい総連の新たな全盛期の確固とした土台を築くための愛族愛国運動に積極的に立ち上がり、人知れぬ努力と献身、犠牲精神を発揮し意義深い2009年を輝かせたすべての同胞たちに総連中央常任委員会の名で心からの感謝を送ります。

 同胞のみなさん!

 祖国解放65周年を迎える新年2010年は、金正日総書記の指導により強盛大国の門を開くための祖国人民の総進軍で飛躍が起こり、朝米、北南関係で新たな局面が開かれ、総連事業と同胞たちの未来に明るい展望が開かれる年になるでしょう。

 総連にとって新年は、結成55周年と第22回全体大会を迎える歴史的な年であり、2012年までに在日朝鮮人運動の新たな全盛期を開く運動において決定的な飛躍を起こさなければならない重要な年です。

 総連第22回全体大会で私たちは、2012年に到来するであろう民族的な勝利を見据えながら、在日同胞の生活に明るい展望を開く新たな全盛期の青写真と新しい世代をはじめとする同胞たちの志向とニーズに合った方針を打ち出します。

 総連は新年、「100日運動」の貴重な成果に基づき、引き続き支部強化に全組織的な力を注ぎます。また分会、団体の基層組織を活性化させることによって、団結し躍動し魅力ある組織になるよう全力を傾けます。

 総連は新年、同胞社会で民族圏を守り拡大するとともに、在日同胞の生活を支援し、同胞たちに奉仕する事業を力強く推し進めます。

 そのために、「トンポアイネット拡大21」を同胞が主人公となった汎同胞運動として力強く展開し、主要本部に民族文化センターを新設し、各階層の同胞たちを網羅し、文芸スポーツサークル活動を積極的に展開します。

 また、同胞生活を実質的に支援する奉仕福祉活動に全組織的な力を傾けることによって、高齢同胞に対する地域密着、多機能の各種福祉施設と奉仕ネットワークをさらに拡充していきます。また、同胞商工人たちの企業経営を支援し、同胞の就職を支援する相談体系を各地方別に設置します。

 周知のように、西東京朝鮮第2初級学校は廃止した幼稚班を再開させ、同胞学父母が望むスクールバスを購入し、給食と放課後の学童保育を実施しました。これらすべては、人員を補充することなく教員たちの力で行われ、3年間で生徒数を2倍に拡大することによって学校を守り抜きました。私たちは、同校の李政愛校長の情熱と責任感を見習い一般化することによって、生徒受け入れ事業と学校支援事業で新たな前進をもたらしていくつもりです。

 総連は、6.15共同宣言発表10周年となる新年に、祖国統一事業で新たな転換的局面を開く全民族的運動に合流し、日本の連立政権が対朝鮮政策を転換し朝鮮に対する不当な「制裁」措置を撤回するよう対外活動を積極的に行います。

 また、人民生活向上をはじめとする祖国の強盛大国建設に特色ある貢献をしていきます。

 総連のすべての活動家たちは、新年を在日朝鮮人運動の新たな全盛期を迎えるための跳躍の年として輝かせるため、総書記への忠誠心で心を燃やし、自らの責任と役割を果たすことによって愛族愛国運動の先頭で活動する決意を固めています。

 また、すべての総連活動家たちは、いつも同胞たちとともに暮らし、同胞たちのために働くでしょう。

 私たちは、新年にすべての在日同胞たちが総書記がいれば必ず勝利し、繁栄する祖国と共に幸せになれるという信念を胸に、一心団結して愛族愛国事業に力強く立ち上がることを確信しています。

 私は、希望に満ちた歴史的な新年にすべての在日同胞たちの事業と生活でより大きな成果があることを願いながら、同胞の皆さんの健康と幸せを祈念します。

2010年1月1日

[朝鮮新報 2010.1.5]