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900回目

 毎週水曜日、ソウルの日本大使館前で行われている「日本軍『慰安婦』問題解決のための定期水曜デモ」(水曜デモ)が13日、900回を迎えた。

 「水曜デモ」は、日本軍による「慰安婦」被害者への謝罪と問題解決を求め1992年1月8日、宮沢喜一首相(当時)のソウル訪問をきっかけに始まった。

 900回を祝う人は一人もいない。900回、日本政府がハルモニたちの訴えに耳を貸すことはなかったのだから。

 実に18年もの間、ハルモニたちは冬の厳寒も夏の酷暑も、雨の日も雪の日も厭うことなく毎週赴き続けてきた。ただ、日本政府からの真の謝罪を求めて。

 日本のメディアではほとんど伝えられていないが、同日、東京、大阪、京都、福岡、名古屋とドイツ・ベルリンでは連帯集会が開かれたという。

 また、「韓国挺身隊問題対策協議会」は日本政府に被害者らに対する謝罪と賠償の法的制定を促す50万署名運動を3月まで推進することを決めている。日本でも120万人が参加する署名運動を同時に行い、南と日本で集めた署名を日本政府に受け渡す計画である。

 今、「慰安婦」を名乗り出て生存する被害者たちは87人。92年の初「水曜デモ」以来、今日まで147人が息を引き取ったという。

 時間がない。青春を奪われ、半世紀以上を苦しみ、勇気を出して名乗り出たハルモニたちの気が少しでも鎮まるよう一日も早い問題解決を願うばかりである。

 今日もまた酷寒の中、ハルモニたちは901回目のデモに向かうのだろう。(裕)

[朝鮮新報 2010.1.18]