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今こそ日朝友好の輪を広げよう! 「日朝市民連帯・大阪」4周年集会

より幅広い友好運動求めて 「各地の経験、今後の運動に役立てたい」

集会では各地の経験が紹介された

 「今こそ日朝友好の輪を広げよう! 日朝市民連帯・大阪4周年集会」(主催=「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」)が17日、エル・おおさか(大阪市中央区)で行われた。「より幅広い日朝友好運動を求めて」と題した集会には約70人が参加、福岡など各地での経験が紹介された。

 集会ではまず、主催者を代表して加来洋八郎共同代表があいさつした。

 加来共同代表は、より幅広い日朝友好運動を推し進める契機を作りたいと述べ、「韓国併合」100年を迎える今年を国交正常化を勝ち取る年にするために尽力しようと呼びかけた。

 続いて「広範な国民連合・大阪」から連帯のあいさつが送られ、福岡での「日朝友好促進への取り組み」について、「福岡県日朝友好協会」(2008年5月25日結成)の北原守代表(元福岡県議会副議長)の報告があった。

 北原代表は、「福岡県日朝友好協会」は北東アジアの平和と繁栄、在日朝鮮人との交流促進を目指して、「シンパ」ではなく友好団体として、県民感覚での交流を深めてきたとし、友好促進を共通点に思想・信条を不問にすることで幅広い窓口を設けることができたと話した。そのうえで、「福岡県日朝友好協会」が行った2回の訪朝事業について言及した。

 北原代表は、日朝の政情、「核問題」や「拉致問題」、今後の交流について、県民目線で朝鮮側(朝・日友好協会)と真摯に意見交換することができたと報告し、市民運動を通しての信頼関係構築の可能性を示唆した。また、過去に降仙製鋼所(現千里馬製鋼連合企業所)で、自力更生の姿を見たと語ったほか、「日本語を専攻しているが、今の朝・日関係で進路に迷っている」という平壌外国語大学のある学生の言葉に思うことが多かったと述べ、国交正常化の必要性を訴えた。

 平壌外国語大学には2回の訪朝時にいずれも訪れており、交流は今後も継続していくという。今年の5月に予定されている訪朝時には、平壌外国語大学で九州産大関係者が撮影した作品をもって写真展が開催される。

 集会では、「日朝友好兵庫県民の会」「対話で平和を! 日朝関係を考える神戸ネットワーク」「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」からの活動報告があり、経験が共有された。

 「市民連帯・大阪」の永久睦子共同代表からは、先日政府に対し「すべての在日外国人に対する『高校無償化』適用を求める要請」を行ったことに関する報告があり、大阪朝鮮高級学校運動場明け渡し裁判は和解に終わったが、買い取りのためにできる限りの協力を呼びかける特別アピールがあった。

 最後に、有元幹明共同代表がまとめのあいさつをした。

 有元共同代表は、日朝友好運動促進を図る各地の活動に感動したと述べ、集会を機に福岡とも手を取り合って友好運動を広げていくきっかけが生まれたと強調。国交正常化、「高校無償化」に向けた今後の運動に役立てていきたいと話した。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2010.2.22]