あいちムジゲ会日帰りツアー 交流深めた有意義な一日 |
毎年恒例となっているあいちムジゲ会の日帰りツアーが5月15日、名古屋港水族館で行われた。ダウン症の子どもを育てる金登美湖会長の家族をはじめとする6家族14人と静岡から来た6組14人、愛知朝鮮中高級学校のボランティアなど37人が参加した。 子どもたちがきれいな魚と愛くるしいウミガメ、ペンギンの姿に大喜びしている間、オモニたちはコーヒーでブレイクタイム。今回ボランティアで参加した全明美さんは、手話を学んで先天性難聴の同胞たちの自立支援を行っている。そんな全さんのおかげもあって、先天性難聴の同胞女性とオモニたちが初めてコミュニケーションをとることができた。 最後にはみんなで合流し、イルカショーを満喫した。参加者たちは「みんなで来ると楽しい」と口をそろえた。 静岡のメンバーとの交流会は昨年に続き今回が2回目。静岡側の事務局を務めた宋慶一さんは、学生時代にあいちムジゲ会のボランティアを経験しており、昨年掛川花鳥園を案内したのがあいちムジゲ会との交流のきっかけとなった。静岡からは今回、宋さんが勤める事業所の日本人利用者たちと同胞家族らが参加し、愛知のメンバーたちと交流を深めた。 あいちムジゲ会は今年10月、結成10周年を迎える。この間、あいちムジゲ会を支えてくれた朝高生ボランティアの中には愛知はもちろん、静岡や長野、北陸出身で寄宿舎で暮らす生徒たちも多く、宋さんのように地元で活躍している卒業生も少なくない。また、今回の日帰りツアーには今春卒業したばかりの青年たちも駆けつけてくれた。 あいちムジゲ会では、今後も卒業生たちとの連携を図り、愛知だけでなく長野や静岡、北陸などの障がい者家族とも「ムジゲの輪」を広げることで、11月末に予定している結成10周年イベントを盛大に迎える予定だ。【NPO法人コリアンネットあいち】 [朝鮮新報 2010.6.7] |