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総連代表ら 朝日新聞に謝罪と訂正を要求、悪質なねつ造記事を糾弾

 朝日新聞7日付1、18面で朝鮮を露骨に挑発、敵視する「主筆」の記事が掲載されたことに対して同日、総連の代表8人が東京本社を訪れ抗議し、謝罪と訂正を求めた(写真)。

 同紙は、W杯に出場した朝鮮代表が「平壌の最高指導層」からの「指示」の結果、大量失点を喫したとする悪意に満ちた内容に始まり、「後継問題」「統一問題」「核問題」などについて米国と南朝鮮の情報機関の主張を代弁する悪質な「憶測記事」を紙面に載せた。

 総連の代表たちは編集と広報の担当者に対してまず、正体不明の人物たちの発言を羅列したにすぎない記事に強い疑問を投じ、報道機関としてのあり方を追及した。

 W杯に出場した朝鮮代表に同行し、選手たちと寝食を共にした在日本朝鮮人蹴球協会の李康弘理事長は「平壌の最高指導層」からの「指示」などなかったと証言し、スポーツの祭典を事実無根のねつ造記事を用いて政治利用したと厳しく批判した。そして、言論の暴力が選手を応援する子どもたちの心に傷を残したと指摘した。

 また、代表たちは不順な政治的な意図をもって書かれるこのような記事が朝・日国交正常化の妨げになるばかりか、朝鮮人に対する偏見と差別を増長させると述べ、訂正記事の掲載と謝罪を要求した。

 朝日新聞の担当者は総連代表たちの主張と意見を受け止め反映したいと話した。

 8日には朝鮮大学校、商工連合会、青商会、朝青、女性同盟代表らが朝日新聞東京本社、総連大阪府本部の代表たちが大阪本社を訪れ抗議した。

 大阪の代表たちは、日本政府が過去の植民地支配などの侵略と戦争犯罪について謝罪と補償をするどころか、朝鮮敵視政策に固執していると指摘したうえで、朝日新聞などの言論機関がこれに加担していると非難した。(丘)

[朝鮮新報 2010.7.9]