top_rogo.gif (16396 bytes)

南朝鮮の国会に資料提出 朝鮮半島内強制連行648万人以上

 南朝鮮の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会」が朝鮮半島内での強制連行があった作業場についてまとめた資料を国会に提出していたことが明らかになった。

 資料によると、日本が「国家総動員法」を公布した1938年4月から解放までの間に、日本の企業1089社によって運営された朝鮮半島6956カ所の炭鉱、鉱山、工場、鉄道、軍事施設など作業現場に延べ648万8458人の朝鮮人が強制連行された。日本の大蔵省管理局の資料などに基づいた数だという。

 作業現場でもっとも多いのは炭鉱と鉱山で全体の8割を占めている。日本が莫大な資源を略奪したことを伺わせている。強制連行された作業場は、平安北道877カ所、ソウルを含む京畿道が712カ所など半島全域に及んでいる。企業別では、三井系列が95カ所、三菱系列67カ所など。朝鮮総督府鉄道局は75カ所。

 これまで日本やアジアの戦場など朝鮮半島外への「国外」強制連行については注目されていたが、朝鮮半島内での「国内」強制連行についてはあまり取り上げられなかった。「国外」強制連行の被害者は百数十万人とも言われている。「国内」強制連行はその数倍に上る。

 朝鮮は、日本が強制連行した朝鮮人の数を840万人以上と指摘してきた。

 九州に強制連行された朝鮮人被害者の証言を聞く集会が6月26日、福岡で行われた。日本と南朝鮮の市民団体が共同で主催した。集会では、飯塚市の炭鉱で強制労働に従事した孔在洙さん(86)が65年ぶりに福岡を訪れ、長崎市の造船所で働かされ被爆した金漢洙さん(91)とともに、当時の体験や植民地支配の悲惨さ、平和への願いを語った。

 九州には15万人以上の朝鮮人が強制連行されたと言われており、労働で犠牲となり現場に埋められたままの遺骨も多い。

 飯塚市にある追悼施設「無窮花堂」には強制連行犠牲者の遺骨118人分が安置されている。同胞や日本市民が遺骨を遺族に返すための活動を続けている。

[朝鮮新報 2010.7.12]