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東京第6初級オモニ会の奮闘 「チャリティー」大夜会リポート

お揃いのTシャツ 怖いものなし!!

 さて、前回の東京朝鮮学校オモニ会連絡会総会のセセデ女性セミナーでの高校無償化適用除外の内容を、広報部が独自に解説したチラシに奮起した会員たちの署名運動への参加率大幅もアップした。何事もまず「知る」ことからだと実感している第6オモニ会である。

親睦とスキルアップ

女性同盟支部からプレゼントされたおそろいのTシャツで「チャリティー大夜会」にのぞんだオモニたち
オモニたちの舞踊に会場にはどよめきが広がった

会場にぎっしり詰め掛けた参加者たち

 オモニ会活動も本格的に始動した。子どもたち大喜びの6月のバイキング給食と第一次ベルマーク集計のあとは、夏の一大イベント・東京朝鮮第6初級学校(以下東京第6)ハッキョ・チャリティ大夜会。財政が東京一(!?) キビしい東京第6ハッキョでは、子どもたちに新しい経験をさせたり特別な環境を整えたりする以前に、一年間のハッキョ運営予算補助のために地域皆でがんばっている。この大夜会はもちろん、大きなイベントには総聯・女盟・朝青・青商会・ハナ信組の職員たちまでまきこんで実行委員会が召集され、一丸となって取り組んでいる。もちろんオモニ会はその中心だ。

 オモニ会にも新しい世代の台頭続々、以前のように何の疑問も制約もなく皆が献身奮闘、という状況ではなくなっている。仕事を持っているオモニたちが大多数だし、子育ての状況も一変。何より目的をしっかり認識することから全てが始まる。東京第6オモニ会は今年度オモニ会ニュース一号に、「オモニ会活動とは?」という全会員に向けての指針を載せた。それは、子どもたちの教育環境を整えること、そしてオモニたち同士の親睦・スキルアップの2点。

 教育環境というのは、行事補助やベルマーク運動を通じて子どもたちの学びに必要な予算や設備を整えることだけではなく、行政への働きかけや地域との交流など内外に対するアクションを含む。そして親睦だが、活動を通じてオモニたちが仲よくなって子どもたちをたくさんの目で大事に見守ろう、セミナーや勉強会なども企画し皆がオモニ会の活動に積極的に意識的に参加することで、オモニたち自身の自分磨きの場にしたい、というのが現会長の掲げた方針だ。今年度副会長5人中3人が執行部初登用、色んな打ち合わせの場では初めての体験から発せられる素朴な疑問の中から、目からウロコの新しい案が次から次へと! 刺激もいっぱい。

 学区3支部(大田・城南・渋世)の女性同盟子女(チャニョ)部もほぼ全員がオモニ会会員で、ハッキョと地域をがっちりつなげるためにひと働き。女性同盟支部モイムにはオモニ会から売店出店のお願いを持って出かける。東京第6学区はハッキョや支部の統廃合・世代交替などを経て女性同盟支部メンバーも再編成中、まず人と人とが気持ちでつながらなくては何事もスムーズには運ばない。

 大事なのは子どもたちの未来、という大前提でオモニ会と女性同盟支部が仲よくタッグを組めれば、もう怖いものなし! そうして、昨年のオモニ会対抗ビーチボールバレー大会で、ユニフォームなしで2度目の準優勝を果たしたわが東京第6オモニ会に、女性同盟支部オモニたちがプレゼントしてくれたオモニ会Tシャツもこの夜会でお披露目、お揃いのTシャツで勢ぞろいしたオモニたちのあまりの迫力にアッパたちも声を掛けるのをためらうほど? ビーチボールバレーもがんばらなくちゃ、今年は負けませんよ?東京朝鮮東京第5初中級学校のオモニたち!!

華麗な舞台にどよめき

子どもたちの公演に一番拍手が多かった

食べ物の売店を出すための舞台裏は大忙し

 準備した食べ物の売店は全部大好評で次々と売り切れ続出の中、実は今年の夜会で一番盛り上がった場面は大田オモニ舞踊サークルの初舞台、「パッピョンチュム」。ここでもオモニ会員が大活躍。あまりの華麗さに会場はどよめき拍手の嵐。アボジや息子たちからの花束贈呈には拍手とともに涙も?! 売店の留守番オモニたちも口々に「来年は私も踊りた〜い!!」でも皆が舞台で踊ってたら店番は一体どうするのって? いえいえ、そのスピーディな動きを見て、既についていく自信をなくした私たちががんばります!ちなみにこのオモニたち、出番前後には売店の準備や後片付けもがんばったんですよ。来年も楽しみ!

 さて、最後にちょっとだけ個人的な話を。20年前の教え子が一家そろって来ていた。久しぶりの再会に思い切り盛り上がったあと店番に戻った私を見て「売り物が残っていたら先生(ソンセンニム)が休めないだろう、あの鍋の中身全部買って来い」とアボジがおっしゃったそうで、担当の豚キムチが早々と完売しました。(幸い5皿分しか残ってなかったけど!?)このアボジは彼の卒業後20年、ずっとハッキョ行事の広告を出してくれている。自分や子どもたちを大事に慈しんで育んでもらったハッキョに、少しずつ恩返ししながら次の世代につなげてきた、そうやって守ってきてこれからも守っていく民族教育バンザイ!もちろん誰よりもその流れの中心にいるオモニ会バンザイ!!。

 次は、怒涛のように押し寄せる大型行事と闘う2学期だ。敬老会、オリニフェスタ、バザーに区民フェスタなどなど。東京第6オモニ会40人、総動員で頑張るぞ。かかってきなさい!(朴明姫・東京朝鮮第6初級学校オモニ会役員)

[朝鮮新報 2010.8.2]