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南の記者からのメール

 第89回全国高校ラグビー大会で4強となった大阪朝鮮高級学校ラグビー部の取材を通じて知り合った、南の記者からメールが来た。5日から10日間、菅平で行われる同校ラグビー部の合宿に同行したそうだ。

 「ある子が『あ〜あ、着いてしまった』とつぶやいてみんなが笑い、コーチと監督が『誰や、今しまったなんて言うた奴』と言ってまたみんなが笑いました」と、バスの中での楽しいやりとりを「実況中継」してくれた。「地獄のような」合宿を通じて、選手たちが一回りも、二回りも成長してくれるだろうと期待に胸が膨らむ。

 大阪朝高ラグビー部が「全国大会」4強入りを果たした場に居合わせたことで、感動と勇気を与えてもらったが、知り合いの南の記者にとってはかなりの衝撃だったらしい。

 朝鮮学校生徒たちの精神力、それを培った民族教育についてほとんど知らなかった分、在日のすごさによほど感動したらしく、その後は関西を中心に在日に関する取材を精力的に行っている。

 大阪朝高のグラウンド問題や「在特会」による朝鮮学校襲撃事件、最近では「高校無償化」問題も積極的に取材して南に伝えている。

 こうした南の記者たちの地道な活動により、南の社会では在日同胞に対する関心が徐々に高まっているそうだ。

 在日同胞を取り巻く情勢は相変わらず厳しい。この状況を打開するためにも朝・日、北南をつなぐ「架け橋」としての「在日」の果たすべき役割は大きい。(松)

[朝鮮新報 2010.8.9]