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「在日朝鮮人歴史・人権月間」山口集会

「100年の歴史知り、権利擁護を」

 2010「在日朝鮮人歴史・人権月間」山口集会が7月24日、下関市民活動センターで行われ、同胞と日本市民約50人が参加した。

 集会第1部では、山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側の金静媛事務局長が、「朝鮮学校の無償化問題」の現状について報告した。

 金事務局長は、08年6月の下関市教育長の「植民地支配は事実に反する」という妄言を取り上げ、「歴史的事実のわい曲」に対する強い抗議が保護者や関係者たちによって行われ、その抗議に朝鮮学校の生徒たちも参加したと述べた。そして今回の朝鮮学校の「無償化」適用要求についても、彼らが何度も署名活動を行ったことに触れながら、生徒たちが安心して学べるような「教育の機会均等が保障される制度」を政権与党(民主党)に対し山口県交渉、国会交渉を行ったと報告した。

 続いて、「在日外国人への差別を許さない北九州市民会議」の内岡貞雄氏が報告した。

 内岡氏は、昨年京都朝鮮第1初級学校を襲撃した「在特会」の排外主義的な暴力を許してはならないと述べながら、授業中の子どもたちに向かって拡声器で暴言を繰り返すなどの学校現場を土足で踏みつける差別は絶対に許してはならないと強調した。

 そして、排外主義勢力の行動にすばやく対応すると同時に、人種差別禁止法の制定を訴えることが急務だと締めくくった。

 第2部では日本人と在日3世の学生、青年たちの意見発表と交流が行われた。

 朝鮮半島と日本の関係改善のための取り組みを身近なところでどのように実践しているかが述べられ、最後は抱負について意見を交わした。

 3人に共通していたのは「連帯できる仲間」を増やすということで、そのために姜潤華さんは、在日朝鮮人人権問題の切り口を部落問題や障がい者問題なども加え広げていくと話し、徐麻美さんはねばり強く在日の置かれてきた歴史や人権状況を話して、理解してもらうことだと述べた。

 山根知子さんは、「日朝友好九州学生の会」での出会いを広げ、また南の留学生たちとも連帯できる仲間づくりをしたいと語った。【山口集会実行委員会】

[朝鮮新報 2010.8.11]