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兵庫の市民、水害支援 代表が総連県本部に伝達

盧武鉉委員長(右から2人目)に支援金を手渡す杉田哲幹事長(左から2人目)

 水害を被った朝鮮の人々を人道的に支援するために、兵庫県の日本市民団体と県、市議会議員を含む日本市民たちが集めた、朝鮮水害支援金が総連兵庫県本部に渡された。

 「日朝友好兵庫県民の会」の杉田哲幹事長と松田正己幹事が9月30日、兵庫朝鮮会館を訪れ、総連兵庫県本部の盧武鉉委員長と康永洙副委員長に手渡した。

 盧武鉉委員長は深い謝意を表し、総連本部が集めた支援金とともに、該当機関を通じて責任を持って、朝鮮に伝達すると話した。

 また、水害状況と朝鮮を取り巻く最近の国際情勢、朝鮮学校が「高校無償化」制度から除外されている問題などについて意見を交わした。

 「日朝友好兵庫県民の会」は2008年の結成以来、広範な県民たちを網羅し、地域で日朝友好親善のための運動、在日同胞たちとの交流活動を積極的に行ってきた。とくに今年は、朝鮮学校に対する「無償化」制度の適用を求める運動を活発に行っている。3月と7月に、緊急兵庫県民集会を開催し、署名活動と文部科学省への要請活動などを行ってきた。

 8月には2年ぶりに訪朝団を組織し、朝鮮を訪問した。11人からなる訪朝団のうち6人が初訪朝で、中には日朝友好活動にこれまで接してこなかった日本市民たちもいた。彼らは口々に「百聞は一見にしかず」だと話し、日本で接する報道とはまったく違う平壌の姿に感動したという。

 訪問直後に朝鮮で水害が発生、「県民の会」では、帰還報告が掲載された会報(9月15日発行)などを通じて、水害支援を呼びかけた。

 この日、杉田幹事長は「水害を被った地域が一日でも早く復旧されることを願う」と話し、同会が今年の基本活動に定めている、朝鮮学校に対する「無償化」適用が実現されるまで運動を展開するとともに、在日同胞との交流をこれからも深めていきたいと語った。

 盧武鉉委員長は、「皆さんの人道的支援と朝・日友好親善のための活動が祖国はもちろん兵庫同胞社会を鼓舞してくれている」と話し、再度謝意を表した。(泰)

[朝鮮新報 2010.10.4]