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4年後に向けて

 若い世代のサッカー朝鮮代表が波に乗っている。

 既報のように、19歳以下の朝鮮代表がアジア選手権を制覇。その「弟世代」、16歳以下の代表もアジア選手権で優勝した。二つのカテゴリーの朝鮮代表は、来年行われる20歳以下、17歳以下W杯にそれぞれ出場する(両大会の上位4チームに出場権が与えられている)。

 朝鮮が20以下W杯に出場するのは、07年大会以来2回目。前回はグループリーグ(GL)で惜しくも敗退した。一方の17歳以下W杯には2度出場(05年、07年)。いずれもGLを突破し、準々決勝に駒を進めた。

 07年の20歳以下W杯に出場した選手たちでさえ、まだ年齢は23。世界を経験した若い世代が多くいることは、朝鮮サッカーの今後の展望を明るくしてくれる。ユース世代のレベルは、将来のフル代表の強さのバロメーターになるからだ。もちろんそれだけで測れないことも多いが、未来の担い手たちが世界の舞台で強豪としのぎを削ることは、国内サッカーのビルドアップにもつながる。

 そして今や、朝鮮代表にとってなくてはならない存在なのが、在日同胞選手。ドイツに渡った鄭大世の活躍が目覚しい。

 2部リーグの第10節(10月31日)現在、5ゴールで得点ランキングは2位。チームこそ11位と低迷しているものの、「シーズン10ゴール」の目標も達成できそうなペースだ。

 4年後のブラジルW杯でも、ピッチ上で涙する彼の姿を見たい。今度は試合後のうれし涙だが。(茂)

[朝鮮新報 2010.11.8]