top_rogo.gif (16396 bytes)

「ウリミレEXPO」 青年パビリオン 夢を語り合う

「可能性は無限大」

ミット打ちを指導する李冽理選手(右端)

 青年パビリオンでは、写真展、短編映画とドキュメンタリーの上映会、トークショー、モザイクアートの製作など多岐に渡る企画が催された。

 「パビリオンの中には青年、学生をはじめとする各界層の同胞たちの笑顔の写真を展示しています。私たちが思い描く明るい同胞社会の未来像がここにあります」

 康梨砂さん(朝鮮大学校文学歴史学部3年)はこのように解説しながら、訪れた同胞たちを温かく迎えていた。

 芸術、スポーツの分野で活躍する同胞青年たちの写真や民族教育の現場、同胞行事の光景などを収めた写真を観覧する同胞たちの顔にも自然と笑顔がこぼれていた。

 写真展とともに注目を集めたのがトークショーだ。

 科学、芸術、スポーツの分野で活躍する同胞青年がゲストとして出演。WBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級王者の李冽理選手もこれに参加し会場を沸かせた。

 チャンピオンは、「強くなるためにはどうすればいいのですか?」という子どもたちの問いに、「力よりも、心を強く持つことが大事。あきらめなければ、どんな困難も越えていける」と答え、子どもたちに勇気を与えた。

 また、出演者たちは一貫して、いつでも支えてくれる人たちがいることを忘れてはいけないと呼びかけ、思いに応える力が自分を大きく成長させてくれると語った。

 世界を股にかけて活躍する同胞青年を目の当たりにした金恩守さん(東京第3、4年)は、「僕も夢をつかむために、あきらめない強い心を持った人になりたい」と話した。その手には李冽理選手のサイン入り色紙が握られていた。

 青年パビリオンを手掛けた朝鮮大学校の学生たちは、「トークショーの出演者たちが証明してくれたように、自分たちの可能性はまさに無限大だ。同胞社会の主人公としてその可能性を試していきたい」と話す。

 彼らが思い描く、明るい同胞社会とは夢と希望のあふれる社会であり、「すべての同胞が明るく楽しく過ごせる場所」(康梨砂さん)だ。彼らは同胞社会のために、一人でも多くの同胞とともに民族教育を守り、発展させながら「明るい同胞社会」を作っていきたいと語った。

[朝鮮新報 2010.11.12]