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「ウリミレEXPO」 朝鮮パビリオン 工業製品など展示

祖国の息吹、肌で実感

 メインステージの後方、テニス場に設置された朝鮮パビリオン。「強盛大国を目指す朝鮮の今を体感できる」がコンセプトだ。留学同が中心となって企画したこのパビリオンは、朝鮮の姿を自分の目で見て、直に触れてもらうため、実物を展示することに重点を置き、テントの中に「小さなウリナラ」を作り上げた。

 「チュチェ鉄」「ビナロン」などの実物を解説付きで展示した工業ブース、朝鮮が開発したコンピュータのOS(オペレーティングシステム)「Red Star」や囲碁・将棋ゲームを体験できる情報技術ブース、凱旋青年公園遊園地、慶興館ビアホールなど平壌で人気の新スポットを紹介するパネルや三日浦特産物工場産の食料品、化粧品などが展示された人民生活ブース、サッカーのW杯南アフリカ大会に出場した朝鮮代表の等身大パネルや選手のユニフォームなどのグッズが置かれたブースなど、趣向を凝らした作りで注目を集めた。また、入口近くのスペースには朝鮮の人々の豊かな表情を切り取った朝鮮新報社提供の写真パネル60余点が展示され、メインスペースの壁にもカメラマン・久保田博二氏がチュチェ思想塔の上から撮影した平壌の350度パノラマ写真が掲げられた。

 子どもたちに人気だったのは、W杯朝鮮代表のグッズや囲碁、将棋ゲーム。ビナロンやチュチェ鉄など名前だけしか知らなかった「made in DPRK」の製品を手に取り、ガイドの説明に耳を傾ける来場者の姿もあった。

 会場では、「従来とは一線を画す斬新な企画が多くて楽しめた」という声がたくさん聞かれた。生徒の引率で訪れたという埼玉朝鮮初中級学校教員の朴洋子さん(52)、趙貞雅さん(23)は、「発展する祖国の姿を自分の肌で直接感じることができた」と感想を述べた。

[朝鮮新報 2010.11.12]