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あいちムジゲ会発足10周年で集い 同胞たちのよりどころに

 あいちムジゲ会発足10周年記念の集いが11月23日、名古屋朝鮮初級学校で行われた。障がいのある人たち11人とその家族、「ポラムティア」のメンバーや関係者85人が参加した。また、静岡や長野、京都からの参加者もいた。

 当日は、ボランティアで参加した愛知朝鮮中高級学校の生徒たちによる公演や愛知県体育協会のメンバーたちによる各種エキシビジョンと運動会などが行われた(写真)。また、女性同盟本部が用意したキムパプやチャプチェなどを囲んでの祝賀宴と10年間の活動をまとめたDVDの上映などもあった。

 とくに、デイサービスセンターで取り入れている遊びを盛り込んだ運動会は盛況で、終始参加者たちの歓声が絶えなかった。

 2000年10月29日の発足以来、あいちムジゲ会は障がい者(児)とその家族、ボランティアが集う会として地道な活動を行ってきた。また、愛知朝高生徒ボランティア育成のための福祉セミナーの開催をはじめ、情報誌の発行(全16号)や年に2回のイベントを行ってきた。

 こうした活動もあって、愛知朝高時代にボランティアを経験した朝鮮大学校の学生たちが03年から毎年、校内でカンパを呼びかけ、その額は68万6215円(10年現在)に達する。

 一方、03年からはNPO法人「コリアンネットあいち」の支援を受けながら、音楽療法や託児事業、生活支援事業なども展開してきた。

 あいちムジゲ会では10年間の活動を振り返り、障がいのある子がいることを打ち明けられずに悩んでいたり、障がいによるイジメや差別に苦しんでいる同胞たちのよりどころになれるよう、これからも活動を展開していく。

 「コリアンネットあいち」でも情報誌に掲載されたエッセイや、マンガ「うちのリミちゃん」などをまとめ、10周年記念集「なないろにかがやくムジゲたちとともに」を発行した。【NPO法人「コリアンネットあいち」】

[朝鮮新報 2010.12.1]