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〈リレーメッセージ×私たちのビジョン〉 「パワー」を一つに結集する

朴光植 北大阪地域青商会会長 府副会長 大阪・淀川 40歳

 北海道で行われた民族フォーラムは、印象的な出来事だった。北大阪青商会の常任幹事は全員参加した。北海道と大阪では実情が違うが、主催者たちの熱い思いが伝わったし、同胞社会の現状と未来について深く考えさせられた。

 大阪の青商会でも、北海道まで足をのばしたメンバーと、今回フォーラムに参加しなかったメンバーでは、温度差がある。これからの活動に関して、問題意識を共有するためにも、あのような場に参加することが大事だ。

 北大阪地域では、青商会の活動が下火になった時期がある。東淀川、吹田・北摂の地域青商会は5〜6年の間、活動停止状態にあった。

 それらを一つに束ね、昨年2月、北大阪青商会として再出発した。組織の再建に関しては、地元の後輩、20代からの要求も強かった。朝青を卒業した後の受け皿を、先輩たちが責任を持って提供すべきとの声に突き動かされた。

 大阪同胞社会の未来のために、目の前に山積する問題を解決していかなければならない。

 たとえば、大阪府知事は民族教育に対する差別的施政を露骨に推し進めている。「補助金」支給の保留など、朝鮮学校の運営に関わる深刻な事態が進行中であるのに、若い世代と話してみると、必ずしも明確な意見を聞けるわけでもない。朝鮮学校の教育内容をひぼうするメディア報道に対しても、どこか「他人事」のように受け止めている。こんな現状は変えていかなければだめだ。

 府知事の言動に表れている朝鮮敵視の風潮を許せば、同胞を取り巻く環境に弊害が出てくるだろう。いま大阪で起きている事態を放置すると、他の都道府県にも飛び火する。

 他県の青商会に「大阪ヘタレ(情けない人)」と言われないためにも、パワーを結集していかなければならない。

 各地域がバラバラに活動するのではなく、相互連携を取り共同イベントも打つ。大阪セセデが一つになる場をどんどん作っていこうと思う。

[朝鮮新報 2010.12.8]