top_rogo.gif (16396 bytes)

圧倒される行動力

 ウリハッキョの2学期は中央体育大会から始まり、運動会、文化祭、バザー、芸術コンクールなど、どこの学校も行事が立て続けに重なり大忙しだ。

 そのさなか10月24日、千葉朝鮮初中級学校で行われたバザーでは、朝早くから同校オモニたちが走り回り、売店準備にいそしんでいた。汗水流しながら、少しでも売り上げを伸ばそうとカルビ丼を売るその笑顔が素敵だった。

 なにも暇でやっているわけではない。

 ほとんどのオモニたちが普段は仕事を持ち、家事や育児に大車輪の毎日を過ごしている。そんな中、時間をひねり出し、準備を進めてきた。また、一人でも多くの同胞に来場してもらおうと、一軒一軒、家を訪ねたりもした。

 さらに、同オモニ会では、もっとウリハッキョの存在を知ってもらおうと、近隣の小学校のお母さんたちとも、「朝・日関係なく、みんなの力で子どもたちを育てていこう」と普段着の交流に余念がない。そのお母さんたちは当日、初めて同校でフリーマーケットを出店した。まさに圧倒される行動力だ。

 「(オモニたちと)もめ事もなければ苦労もない」と笑顔で話す、オモニ会会長の金明珠さん。他のオモニたちもエプロンをきつくしめ、声を張り上げてきぱきと働いていた。

 どこからそのパワーがあふれてくるのか。それは一言に、「ウリハッキョのため」である。「愛するものを守る」オモニたちの思いが、今のウリハッキョを支える力になっていることは間違いない。それは今も昔も変わらない。(梨)

[朝鮮新報 2010.12.20]