神戸朝高3年生の金美香さん 作文コンクールで優秀賞 |
神戸朝鮮高級学校の金美香さん(3年、写真)が第14回「ちがうことこそすばらしい! 子ども作文コンクール」で優秀賞を受賞した。全関西在日外国人教育ネットワークが主催した同コンクールには、約2千編の作品が寄せられ、小学校と中学校の部でそれぞれ5編、高校の部で7編が優秀賞に選ばれた。 昨年12月19日、兵庫県神戸市の海外移住と文化の交流センターで行われた入賞作品発表会では、金美香さんも自身が書いた作品「知っていますか?」を朗読。学校の近隣の公園で行われたマラソン大会から学校に帰る途中、朝鮮人というだけの理由で日本人女性から差別された経験について話しながら、さまざまな国の人たちが共に暮らすことのできる社会の実現を訴え、高い評価を得た。 審査委員長を務めた岡山大学の菅原稔教授は、「外国にルーツを持つ子どもたちが自分を大切にし、幸せに生きることのできる社会を作っていくことは、われわれ日本人の責任である」と感想を述べた。 金美香さんは、「まさか自分の作文が表彰されるとは思ってもいなかったので、とても驚いた。どうしても納得できなかった体験をみんなに聞いてほしかったので、うれしい」と話した。 金美香さんは、2月14日に行われる兵庫県教職員組合の集会でも同作品を発表する。【神戸朝高】 [朝鮮新報 2010.1.18] |