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「高校無償化」 朝高生の声

 僕は初・中・高と今までずっと朝鮮学校に通ってきた。ものごころのついた頃から周囲は朝鮮語で話しているし、むろん僕も朝鮮語で話す。学校内には朝鮮の本や地図などが満ちあふれ、日本にいながら朝鮮語に触れられる環境が整っている。

 日本人の多くは「朝鮮」というものに対してあまり良い印象を持っていないようだ。それも仕方がない。日本学校では朝鮮の歴史のいっさいを学ぶことはないのだから。それによって日本社会では「朝鮮」という言葉は先入観により蔑まれ、「朝鮮=悪い」という考えが強く根付いてしまうのだ。だから一部の在日同胞はそれを恐れて自らのことを「在日朝鮮人」ではなく「在日韓国人」と偽らざるをえなくなっている。

 「朝鮮」に対して良い印象を持っていない人は、ぜひウリハッキョ(私たちの学校)にきてほしい。僕たちの学校生活では、どこでも目にすることができる普通の光景が繰り広げられている。僕たちは共に学び、笑い、部活に真剣に励んでいる。ウリハッキョは僕にとって大切な場である。その場を奪う権利は日本政府にはないと思う。(東京中高・高2、金竜盛)

[朝鮮新報 2010.3.12]