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「高校無償化」 大阪府知事 朝高、生野初級を訪問

学校関係者と懇談、授業、部活を見学

 大阪府における「外国人(朝鮮)学校の現状を確認」(府民文化部私学・大学課)するため、橋下徹大阪府知事が12日、大阪朝鮮高級学校(東大阪市菱江)と生野朝鮮初級学校(大阪市生野区)を訪問した。

 午後2時頃、大阪朝高に到着した府知事を辛正学・大阪朝鮮学園理事長、金淳附Z長など学校関係者と生徒らが出迎えた。

 その後、辛正学理事長、金淳附Z長、玄完植教務部長、李英敏・教育会副会長との懇談が行われた。懇談には橋下知事とともに室井俊一・大阪府府民文化部私学・大学課長が参加した。

 懇談の席上、知事は「府民から理解が得られるような教育上の配慮」について言及、学校関係者は、60年以上におよぶ民族教育の歴史、祖国への帰国を前提とした初期の教育から日本での定住を念頭に置いた1980年代以降の教育内容の変遷などに言及した。

 続いて、橋下府知事は高級部1年と2年の授業(日本語、数学)を参観し、生徒らのクラブ活動を見学した。

 大阪朝高をあとにした一行は、生野朝鮮初級学校を訪れた。辛正学理事長、尹誠進校長らの案内を受け教育、図書室などの学校施設を見てまわり、学童保育と生徒による公演を見学した。

 この日の日程を終えた知事は記者会見を行い、「子どもたちは元気でしっかり教育を受けている。2カ国語を操れることはすごい。日本の教育のだらしなさを痛感した。朝鮮学校の子どもたちは民族の誇りを持って一生懸命やっている」と感想を語った。府による助成金支給の如何については、「大人同士の話で解決していく」と述べた。(鄭尚丘、呉陽希記者)

[朝鮮新報 2010.3.13]