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「高校無償化」 「朝鮮学校『無償化』要求! オモニたちの緊急集会」

日本各地から350人のオモニが集結 「朝高生にも分け隔てない扱いを」

 東京・千代田区のYMCAアジア青少年センターで16日、「朝鮮学校『無償化』要求! オモニたちの緊急集会」(主催=オモニ会連絡会、女性同盟中央)が開かれた。

 集会には、姜秋蓮・在日本朝鮮民主女性同盟委員長、金錦汝・朝鮮学校オモニ会中央連絡会代表、東京・神奈川・茨城・北海道・愛知・大阪・京都・兵庫・広島・九州の各朝鮮高級学校オモニ会代表、日本各地のオモニたち350人が参加した。

会場には日本各地から多くのオモニたちが駆けつけた

 はじめに、姜秋蓮委員長があいさつをした。

 姜委員長は、万難を排して緊急集会に駆けつけたオモニたちを激励し、現在、中井洽拉致問題担当相など閣僚の一部から「無償化」問題と関連して朝鮮学校を除外しようとする不当な言動があると指摘、「朝鮮学校とその子どもたちが再び差別と排除の対象になるなら、オモニたちにとってこれ以上の悔しくて胸が痛むことはない」と述べた。

 そして、各地のオモニたちの迅速な対応について触れ、「世代が変わろうとも子どもたちに民族の心を伝えたい、そのためには必ず朝鮮学校を守らなくてはならないとのオモニたちの気概に変わりはない」と話した。

 また、参加者たちに「どのようなことがあってもわれわれは後代の学びの場とその権利を守りぬいていこう」と力強く呼びかけた。

 集会では、湯浅和子・民主党千葉県議会議員(「朝鮮学校を支える千葉県民と女性議員の会」代表)と、中村元気・日朝学術教育交流協会会長、李春煕弁護士が来ひんのあいさつを行った。

 李弁護士は、近年朝鮮学校に対する差別が過去とは違う段階に入ってきていると話し、過去の差別は1条校と各種学校の間の差別であったのに対し、今回は同じ各種学校である外国人学校の中で唯一朝鮮学校だけを除外しようとする、より悪質なものだと指摘した。そして、「橋下徹大阪府知事の朝鮮学校の教育内容に対する介入は許せない。内容を決定するのは学校と保護者、子ども、教職員であるはずだ。教育内容に対する介入は甚大な侵害だ」と語った。

 集会では、金錦汝代表が2月末から現在に至る日本各地のオモニたちの詳細な活動内容について報告した。

 続いて各地から駆けつけた5人のオモニたち(東京・厳広子さん、九州・白芳枝さん、西東京・傅崎千登世さん、大阪・李典叡さん、京都・朴貞任さん)と東京中高・高級部2年趙愛玉さんが発言した。

 発言者たちは壇上で、鳩山政権が掲げた「友愛」を実現するためにも、「高校無償化」を朝鮮学校にも適用させよと強く訴えた。

 参加者たちは手に手に「朝鮮学校にも友愛を!」「無償化の理念にそぐわぬ朝高外し」「朝鮮高校の生徒にも分け隔てない扱いを!」「無償化除外は新たな差別」「朝鮮高校を見に来てください」などとかかれた団扇を持って、壇上の発言に耳を傾けていた。

 閉会後、参加者たちはプラカードを持って御茶ノ水駅と水道橋駅前で「無償化」制度からの朝鮮学校除外に反対し、4月から差別なく「無償化」の適用を求める街頭宣伝を行い、2千枚のビラを日本の市民らに手渡した。(文=金潤順、写真=文光善記者)

東京のオモニ緊急集会の発言から 愛と真心あふれる朝鮮学校

「高校無償化」 緊急集会参加者たち 文科省へも要請

「高校無償化」 オモニ会代表ら 社民党・福島党首へ要望

[朝鮮新報 2010.3.23]