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「高校無償化」 東京中高の保護者、生徒らが民主党と文科省に要請

「子どもたちの心を傷つけないで」

文科省の専門官に要請書を手渡す生徒たち

 東京朝鮮中高級学校の保護者と生徒代表たち、同校の慎吉雄校長が24日、民主党と文部科学省関係者らと会い、朝鮮学校に対する「高校無償化」適用を求めた。総連東京都本部の李尚ル国際部長、李昌興教育部長が同行した。この日、鳩山由紀夫内閣総理大臣と川端達夫文部科学大臣、民主党・小沢一郎幹事長あての要望書を文科省初等中等教育局改革PT・三木忠一専門官、民主党・広野ただし副幹事長にそれぞれ手渡した。

 要望書は、9日、東京朝鮮文化会館で行われた「高校無償化を実現するための東京中高学父母たちの決起会」で、500余人の参加者たちが採択したもの。

 「無償化」適用を求め、朝高生が民主党と文科省を訪れるのは初めてである。

 一行は、まず民主党・初鹿あきひろ衆議院議員の部屋を訪れた。

 席上、金正泰さん(高3)は、「『無償化』から不当に外され、本当に悔しい。僕一人だけではなく、学校のみんなが同じ気持ちです。僕たちは、自らの力で問題を解決しようと、街頭宣伝とビラ配り、署名運動を一丸となり行っている。僕は、朝鮮学校と友だちが大好きです。その学校が差別されることは、とても悲しい。必ず公正な判断をお願いしたい」と訴えた。

 保護者の梁清美さんは、「生徒たちは、勉強しなければならないこの時間に、自分たちの権利を獲得するために直接訪ねてきた。他の生徒たちも、部活動を終えた後、街頭に出てビラ配りをしている。自ら行動を起こさなければ、平等な権利を得られないからだ。これ以上、子どもたちの心を傷つけないでほしい」と話した。 (裕)

[朝鮮新報 2010.5.26]