日本人士らが朝鮮学校を訪問 民族教育への理解深め |
「高校無償化」の朝鮮学校適用問題が注目されるなか、各地の朝鮮学校で公開授業が開かれ、国会議員や地方議員を含む日本人士らが朝鮮学校を訪問した。 和歌山朝鮮初中級学校では5月9日、公開授業が行われた。毎年、保護者を対象に行われていたが、今回は日本人士たちも招いた。 岸本周平・衆院議員(民主党)、藤本真利子・和歌山県議、井口弘・和歌山市議、「朝鮮学校の処遇改善を求める和歌山の会」の杉谷雄二代表らが同校を訪れ、校長、教育会理事、オモニ会役員、卒業生らと歓談した。 席上、県と市の助成金増額と「高校無償化」の朝鮮高級学校への適用のため日本政府に働きかけるよう求める杉谷代表と学校長の連名の要請書が岸本議員に手渡された。また、大阪朝鮮高級学校に通う卒業生が、朝鮮学校での民族教育は民族の心を養い日本社会で活躍する人材を育てていると述べ、「無償化」適用への協力を求めた。 公開授業のあと、生徒と教職員、学父母、卒業生を含む同胞らは、運動場で焼肉を食べながら交流した。教育会、オモニ会の新役員、「朝鮮学校の処遇改善を求める和歌山の会」のメンバーらが紹介され、今後も力を合わせて学校を発展させていくことを誓い合った。【和歌山初中】 ◇ 茨城県土浦市、つくば市、牛久市の議員を含む日朝国交正常化県南協議会のメンバーらが5月26日、茨城朝鮮初中高級学校を訪問した。同協議会は、3月31日に国会を訪れ、「無償化」の対象に朝鮮学校を含めるよう求める要請活動を行ったことをきっかけに、朝鮮学校訪問を決めた。 初級部1年から高級部3年まですべての授業を参観した一行は、校長らと歓談し、声楽部、舞踊部、民族楽器部の公演を観覧。食堂にも足を運ぶなどして学校への理解を深めた。 日本人士らは、朝鮮学校での民族教育が正当で優れたものだと評価し、「無償化」適用への協力を約束した。【茨城初中高】 [朝鮮新報 2010.6.2] |