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「無償化適用を求めるネットワーク愛知」発足

連帯して「無償化」適用勝ち取ろう

 「朝鮮学校にも差別なく無償化適用を求めるネットワーク愛知」(「ネットワーク愛知」)発足集会が5月20日、名古屋市にある東海高校多目的会議室で行われ、約100人の日本市民と朝鮮学校の学父母、関係者たちが参加した。

 集会では、呼びかけ人を代表して大同大学の原科浩教授があいさつ。「民族や国籍の違いによるこれ以上の差別を生じさせてはならない」と述べながら、「朝鮮学校だけが除外されたことを日本人としてどのようにとらえるかが重要だ」と述べた。

約100人が参加した発足集会

 続いて「ネットワーク愛知」の久田光政事務局長が、「『無償化』の対象から朝鮮学校だけを除外することは、世界的なすう勢からも極めて不当」だと述べながら、どんな圧力があっても屈してはならないと力強く語った。

 愛知朝鮮中高級学校の金伸治校長は、朝鮮学校が日本の高校に準ずるカリキュラムであることを強調しながら、文部科学省のいわゆる「第3者機関」措置の不当性について指摘。同校オモニ会の辛和美副会長は、日本の友人たちと共に運動を展開し、必ず権利を勝ち取る決意を披歴した。

 「ネットワーク愛知」共同代表である山本かほり・愛知県立大学准教授は、みんなが一緒に頑張れば、朝鮮学校への「無償化」適用は必ず実現できると訴えた。

 「ネットワーク愛知」は、「無償化」問題が起きた2月から、朝鮮高級学校生徒と卒業生、保護者、学校関係者、日本市民らが一致団結して署名活動や街頭宣伝を行っていくなかで発足の準備が進められてきた。4月19日に発足準備のための第1回会議が行われたのをはじめ、数回にわたる協議を経て発足の日を迎えた。

 5月20日現在、「ネットワーク愛知」には130人が賛同している。

 今後、朝鮮学校に「無償化」を適用すること、立場と意見の違いを超えた幅広いネットワークの構築、すべての子どもたちに学習権を保障する授業料「無償化」を求めるネットワークを形成していくことを基本方針に活動していく。

 当面は、5万人を目標にさまざまな団体、個人を対象に署名活動を行い、7月初旬に日本政府に提出する。

 また、朝鮮学校への理解、交流を深めるために7月にチャリティーコンサートなども行う予定だ。【愛知朝鮮学園】

[朝鮮新報 2010.6.4]