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京都府議が京都中高に書籍贈呈

「朝鮮学校も同等に」行動で訴え

 日朝友好京都ネット地方議員の会代表で京都府議会副議長の角替豊府議(公明党)が8日、京都朝鮮中高級学校を訪れ、哲学や環境、福祉などに関する書籍や辞書など、計43点を寄贈した(写真)。「朝鮮学校は立派な教育機関であり、朝鮮高級学校の処遇は日本の高等学校と同等であるべきだ」と広く訴えるため、行動で社会に発信したかったと思いを語った。

 角替議員は趙明浩校長らと懇談し高級部の授業を参観した後、書籍を贈呈した。

 これまでも朝鮮学校の処遇改善について日本政府や京都府、そして日本社会に広く訴えてきた角替議員は、朝鮮学校の「無償化」除外に驚愕し、「間違った考えを正したい」と行動で示すことを考えたという。「多文化共生の地域社会を共に担う、立派な日本人と朝鮮人を育てる教育事業は、京都にとっても日本社会にとっても有益だ」と見解を述べた。

 角替議員は、世界観や人生観、広い視野を身につけ時代の流れを知るうえで有益だと考えた書籍を選んだという。「高校生ともなるとアイデンティティを固めていく。自分のルーツや民族的背景についてしっかり学び、日本で、京都で共に暮らす未来を考えてほしい」と語った。

 趙明浩校長は「思いを生徒たちにしっかり伝えたい。大きな励みになる。私たちもこれに力を得てがんばりたい」と謝意を伝えた。(泰)

[朝鮮新報 2010.6.14]