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広島の市民団体が朝鮮学園に寄付

「民族教育を守るのは日本人の責任」

「ネットワーク広島」は国会議員への要請活動も行っている

 「民族教育の未来を考える・ネットワーク広島」(村上敏代表)が6月2日、「民族教育連帯基金」を広島朝鮮学園に贈呈した。今年で3回目。1回目は通学バス、2回目は学校のコンピュータの購入資金に充てられた。同学園は今回も教育環境を整えるため、基金をもとにIT機器を購入する予定だ。

 県下13の市民団体が所属する「ネットワーク広島」は同学園と連帯しながら、民族学校と共に在日朝鮮人の子どもたちの教育問題解決のために取り組んでいる。最近では、朝鮮高級学校の「高校無償化」除外に反対し、「これは日本人の問題でもある。必ず適用されなければならない」と、緊急集会や学習会を開催するなど朝鮮学校への「無償化」適用を広く訴えている。生徒たちの街頭署名活動にも積極的に協力している。3月には広島朝鮮学園、広島朝鮮高級学校学生委員会代表とともに内閣総理大臣と文科大臣宛の要請書と約5000筆の署名用紙を持って国会に出向き、社民党幹事長や広島選出の与党国会議員らに対して要請を行った。

 村上敏代表は「民族教育を守り、すべての人たちが平等に教育を受けられる環境を作ることは、日本人の問題であり責任だ。そこでは国籍、民族は関係ない。今まさに、日本人のありかたが問われている。だからこそわれわれは民族教育の場で学ぶ子どもたちの素晴らしい笑顔を守るために出来る限りのことをやっていく」と熱く語った。

 「ネットワーク広島」は今後、朝鮮学校に対する「無償化」適用のための活動をよりいっそう推し進めていくという。9月には広島朝鮮学園の授業参観と2010年度総会を予定している。

[朝鮮新報 2010.7.21]