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「高校無償化」 留学同大阪 「つなげよう☆心とマウム Friendship FESTA」 日本の友人へ広く訴え

 「つなげよう☆心とマウム Friendship FESTA」(主催=留学同大阪)が4日、大阪市立大学で行われた。朝鮮学校だけが除外されようとしている「高校無償化」問題を、大学でともに学ぶ日本の友人へ幅広く伝え、ウリハッキョと在日朝鮮人の存在を正しく知ってもらいたいと留学同のメンバーが企画した。これに64人が参加。このうち33人が日本人学生だった。

 参加者たちは、甲南大学・高龍秀教授の講義を受け、ドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」を観賞した。

 高龍秀教授は、朝鮮と日本の近代史を自身とその家族の個人史と重ね合わせながら概観し、「継続する植民地主義」という観点から現代の問題に迫った。日本学校出身者としての経験やウリハッキョの保護者という立場からの発言など、リアリティのある話が問題の深刻さを浮き彫りにした。

 映画「ウリハッキョ」を観賞した参加者は、「朝鮮学校のイメージが変わった」「『無償化』適用除外はおかしい」「生徒たちを取り巻く差別的な状況が二重に写し出されていて考えることが多かった」「『ウリナラを守りたい』『ウリを守りたい』という学生たちの心に感動した」などと感想を語っていた。

 映画鑑賞後の質疑応答では活発な議論が交わされた。参加者たちは、「知ること、学ぶこと」で認識と交流を深めた。

 感想文には、「高校無償化」制度からの朝鮮学校除外に対する怒りの声と、同胞学生への連帯の声が溢れんばかりだった。

 イベントの責任者を務めた留学同大阪の李勝起国際部長は、「規模は決して大きくないが、自分たちも何かアクションを起こさなければいけないという学生たちの想いをカタチにすることが出来た」と語った。【留学同大坂】

[朝鮮新報 2010.7.21]