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第4回在日朝鮮学生海外短期研修 カナダで学んだ夏休み

日本各地から30人の生徒が参加した

 7月25日から8月9日にかけて「第4回在日朝鮮学生海外短期研修」がカナダのブリティッシュコロンビア州ケロウナで行われた。北海道から九州まで8つの朝鮮高級学校から、男子9人(うち中学生2人)、女子21人(うち中学生2人)の30人が参加した。

 成田空港に集合した生徒たちは期待と不安を胸に飛行機に乗り込んだ。9時間後、バンクーバー空港に到着。市内観光をした後、再び飛行機に乗って研修地のケロウナに向かった。

 研修期間の一日のスケジュールは、午前授業、午後は課外活動で組まれた。すべて英語で行われる授業と生活に、初めは落ち着かない様子だった生徒たちも、親切なホストファミリーと語学学校職員らのサポートを受けながら日増しに英語に慣れていった。また、日本各地から参加した生徒同士、互いに助け合いながら友情を深め、休日には共に遊びに出かけたりもした。

授業を受ける生徒たち

 最終日にはお世話になったホストファミリーを招いて、朝鮮の歌と舞踊などの小公演を披露し感謝の気持ちを伝えた。

 京都朝鮮中高級学校2年の李智顕さんは、「研修に参加して自分の英語力を知った。日本に戻ってよりいっそう勉強に励みたい」と決意を述べた。

 昨年に続き2度目の研修に参加した東京朝鮮中高級学校2年の李希連さんは、「研修を準備してくれたすべての方たちへの感謝の気持ちを忘れずに、参加者たちが日本へ戻り、各学校でみんなの先頭に立って勉強に励もう」と呼びかけた。

 また、引率教員として生徒たちを指導し、自身の語学研修にも力を注いだ神戸朝鮮高級学校の姜慧英先生は、「中高級部の多感な時期に生徒たちが海外に出て異文化生活を享受できたのはとても良いことだ。英語を学ぶだけでなく、世界観を広げるよい機会になったと思う」と話した。

 九州朝鮮中高級学校の鄭明和先生は、「いろんな学校の生徒たちを見ながら、自分が自校の英語教育を発展させるため、よりいっそう奮闘しなければなければならないとあらためて思った」と語った。

 雄大な自然と多くの人々の温かい心遣いの中、意義深い2週間を送った生徒たちは、大満足の表情を浮かべながら帰路についた。(海外研修事務局)

[朝鮮新報 2010.9.10]