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〈2010年 さらなる発展〉 朝鮮機械工業省局長 ムン・ヨンソク

精密機械製造、有能な人材が担う

 重工業の核心となる機械工業が大きな発展を遂げた。工作機械やトラクター、発電設備などの生産とこれに必要な良質のベアリング、工具などの基礎製品をつくれる確固たる土台ができた。

 CNC(コンピューター数値制御)の導入がこれを支えている。

 CNCと言っても、プログラムによって2つの軸で操作される初歩的なものもあるが、われわれのものは8つまでの軸を同時に操作できる最先端の機械だ。これによりあらゆる機械製品をつくれるようになった。曲面が多い複雑な水力タービンもプログラムを入力さえすれば、機械が自動的に加工してくれる。スピードが速いばかりでなく、精度が高い。

 先端技術が要求されるCNCを開発するうえで困難がなかったわけではない。敵対国はその技術を提供しないばかりでなく、われわれが世界の先端技術を学ぼうとすることも妨害した。

 しかし今われわれは、世界的に発展していると言われる国々とCNC工作機械の分野で堂々と競うことができる水準に達している。

 過去、大型ベアリングなどは輸入に頼っていた。今は高い精度が要求されるどんな機械製品もつくれる。大型の酸素分離機も自力でつくったし、マイナス55℃まで下げられる冷凍設備の量産も問題ではない。ただ、製造可能だからといってやたら製造するのではなく、コスト計算して輸入したほうが実利的なら輸入する。

 わが国には有能な人材が多い。人材の育成を何よりも重視してきた結果だ。彼らの創造力によって、朝鮮の機械工業はさらなる発展を遂げるだろう。(姜)

[朝鮮新報 2010.1.5]