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〈2010年 さらなる発展〉 朝鮮金属工業省局長 キム・ジョンシク

「純国産」製鉄システム確立

 水力発電所、アパートなどの建設ラッシュ、各工場での現代化事業推進など、こんにち、鉄鋼材の需要がとても増えている。

 われわれには、これらの需要を満たせる明るい展望がある。

 2008年12月24日に金正日総書記が現地指導した千里馬製鋼連合企業所をはじめ、昨年は各地の工場、企業所で増産の成果が達成された。また、生産工程の現代化、効率化をはかりさらなる増産の確固たる土台を築いた。

 これらが稼動し始める今年は、大きな飛躍が期待できる。昨年の4〜5倍の増産を見込んでいる。

 90年代の「苦難の行軍」の時期に鉄鋼材の生産が減少した大きな原因は、製鉄用のコークス、その原料となる歴青炭を輸入に頼っていたためだ。国が経済的な苦境に陥るとなかなか手に入らなくなった。

 われわれは、コークスの代わりに国内に無尽蔵の無煙炭や褐炭を利用する製鉄法を長年にかけて研究してきた。

 国内にある原料(鉄鉱石など)と燃料でつくられる鉄を「チュチェ鉄」と呼ぶ。昨年、金策製鉄連合企業所(金鉄)、黄海製鉄連合企業所(黄鉄)など各地の生産基地でこの「チュチェ鉄」生産システムを完成させた。これからは外国に頼る必要がなくなるし、国際情勢がどうであれ独自の計画にもとづき生産できるようになる。

 周知のように、原料は無尽蔵だ。国内最大規模の金鉄の原料を担当する茂山鉱山や黄鉄を担当する殷栗鉱山、載寧鉱山などでも増産のためのシステムを整えている。われわれは楽観に満ちている。(イ)

[朝鮮新報 2010.1.5]