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国産テレビ大量生産態勢に 生産能力3倍、画質も向上

 【平壌発=李泰鎬記者】年始から平壌の百貨店ではテレビがよく売れている。首都の街中では「サムイルポ」(三日浦)、「タバクソル」という商標が書かれた箱を持つ人びとが多く見かけられる。

愛国カラーテレビ組立工場の「三日浦」21型平面テレビの生産ライン

 平壌第1百貨店では元日の午前中だけで155台が売れた。平壌駅前百貨店では元日からの1週間で1千台が売れた。これらのテレビは市内の愛国カラーテレビ組立工場で生産された製品だ。総聯の出資で建設された同工場は1992年4月に操業を開始した。

 90年代後半の「苦難の行軍」の時期には生産が滞ったが、近年は正常化している。テレビの品質に直結する内部プログラムも自力で開発した。昨年は流れ作業式の生産工程を新たに設置し、生産能力を3倍に増やした。能力を最大に発揮すれば、年間30万台を生産できる。

 キム・ビョングァン支配人(60)は、「工場は大量生産態勢に突入した。百貨店で要求する分はすべて生産することができる」と自信ありげに話す。

 「三日浦」テレビは大きさが14、21、29インチの3種類で、スリム型、平面型の機種もある。「タバクソル」テレビは21インチ半平面型だ。

 同工場の平面型テレビは画質が鮮明で見やすいという評価を得ている。テレビ画面上の操作ガイド(メニュー)を朝鮮語にして、カレンダーをチュチェ年号で表記できるように設定した。このようなアイデアは消費者に国産品に対する誇りを与えているという。支配人によると、全ての技術革新は工場の従業員たちによって実現したものだという。

 現在、工場の技術スタッフは液晶テレビの朝鮮語プログラム完成に力を注いでいる。一方、テレビのデジタル化移行に対応する準備も進めている。DVDレコーダー内蔵やハードディスク内蔵などの機能を備えた新型国産テレビの開発も始めている。

[朝鮮新報 2010.1.27]