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朝鮮人民軍総参謀部報道 西海上で砲実弾射撃訓練実施

「今後も継続する」

 朝鮮人民軍総参謀部は1月27日、報道を発表し、砲兵部隊が同日午前、朝鮮西海海上で「定例の砲実弾射撃訓練」を実施したことを明らかにした。

 報道は、「わが水域で朝鮮人民軍部隊が計画的に行う訓練に対しては、いかなる者も論じる余地がない」と強調し、朝鮮西海前線海上にはわれわれが認める海上軍事分界線のみが存在するとの既存の立場をあらためて表明した。また、西海前線海上でのこの訓練は今後も引き続き行われるだろうと指摘した。

 西海上には当事者の合意による境界線が存在しない。双方が異なる境界線を主張する条件下では、該当水域で相手方の動きを「領海侵犯」と見なすことになる。この水域では1999年6月、02年6月に北南間で大規模な武力衝突が起こり、昨年10月にも起こった。これと関連し、北は南に謝罪と再発防止措置を取るよう求めた。しかし南は、これを無視し、軍事的挑発行為を続けた。米国が一方的に引いた「北方限界線」(NLL)南側水域を自らの領海として既成事実化させようと、領海侵犯を繰り返し砲射撃まで行った。

 北はこれに対処して昨年12月21日、朝鮮人民軍海軍司令部スポークスマン声明を発表し、境界線水域を「平時海上射撃区域」に指定すると宣言した。

 また、今回の訓練に先立っては、1月25日から3月29日まで白椏付近の2カ所の海域を「航行禁止区域」に指定していた。

 北は、自らの水域で計画的に行う訓練の正当性を主張し、南は緊急安保対策会議を開き北に訓練中断を促す通知文を送るなど、敏感な反応を見せている。

[朝鮮新報 2010.1.29]