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各地の炭鉱で増産 新採炭場開発で能力拡張

 元日の3紙共同社説を受けて朝鮮各地の炭鉱が石炭生産を増やしている。

 1月19日発朝鮮中央通信が伝えたところによると、西部と中部、北部地区の主要炭鉱で多くの石炭が生産されている。

 現代化を進めて生産能力を高めている汰香、新里、七里をはじめ安州地区炭鉱連合企業所(平安南道)の各炭鉱でも生産実績で飛躍的な伸びが記録されている。

 また、徳川(同)、北倉(以上、平安南道)、球場(平安北道)、穏城(咸鏡北道)の各地区炭鉱連合企業所では日別計画を超過遂行している。

 价川(平安南道)、江東(平壌市)、明川、慶源(以上、咸鏡北道)、川内(江原道)の各地区炭鉱や各地の中小規模の炭鉱でも生産を増やしている。

製鉄部門に貢献

 安州炭鉱連合企業所傘下の炭鉱である和豊炭鉱では2012年までに年間の生産高を1980年代に記録した最高水準まで引き上げる計画を立て、増産体制を整備している。

 和豊炭鉱は褐炭の埋蔵量が多い。同炭鉱が担う重要な役割の一つは、千里馬製鋼連合企業所(平安南道)傘下の保山製鉄所に製鉄用の石炭を送ることだ。

 これまで和豊炭鉱は外国企業の力を借りて採炭を行っていたが、生産量は多くなかった。とくに1990年代後半の経済的試練の時期には、電力不足のために生産を正常化できなかった。

 「それこそ廃虚だった」と炭鉱の関係者は当時を振り返る。国の経済に寄与できない無念な気持ちで日々を送っていたという。

 昨年3月の金正日総書記の現地指導をきっかけに、炭鉱を取り巻く状況に変化が現れた。総書記は、和豊炭鉱で採掘された石炭を国の責任で国内需要に回すよう指示したという。

 炭鉱の幹部と労働者たちは強盛大国の建設に自分たちも役割を果たせるという思いで再び立ち上がった。

 同炭鉱のロ・チャングン支配人(45)は、「現地指導を機に炭鉱は見違えるように変わった。何よりも炭坑夫たちの意識が大きく変化した」と語る。

 和豊炭鉱は現代的な設備を整え、生産状況と採炭場の作業場面をリアルタイムで把握し随時指令が可能なシステムを作った。新しい採炭場も3カ所開発した。作業環境を改善する一方、従業員を増やす計画を立て、そのための活動もすでに進めている。公共の建物や学校を建設し、炭坑夫のための静養所も準備した。

 安州炭鉱連合企業所は80年代の水準まで生産高を引き上げるべく、設備のリニューアルと炭鉱の拡張を引き続き行っていく予定だという。

[朝鮮新報 2010.1.29]