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檀君時代の遺跡、遺物を発掘 家屋跡や石器道具など

平壌市勝湖区域梨川里一帯で出土した檀君朝鮮時代の石器 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 朝鮮の考古学者らによって平壌市勝湖区域梨川里一帯で檀君朝鮮時代の家屋跡が発掘された。10日発朝鮮中央通信が伝えた。

 長方形の家屋跡は、梨川里遺跡第2地区の22号家屋跡から北側に12キロメートル離れた場所にある。家屋跡の南北の長さは10.6〜10.8メートル、東西に幅が6.15〜6.3メートル、床は平らで固い。

 家屋跡には作業台に利用された礎石と見られる異なる大きさの平たい石が出土した。また、石を精巧に加工して作られた短剣、槍先、半月型の刃、かんな、のみ、斧、紡錘錘などの石器とそれらの半製品を研ぐのに使用された数十点の砥石が出土した。

 とくに注目されるのは土器の破片が数点なのに対し、石器やその半製品の数が著しく多いことだ。

 専門家は、家屋跡の規模とそこから出土した遺物から、この場所が石器を専門的に製造していた道具製作場だったと見ている。

 同通信は、今回発掘された遺跡と遺物は、檀君朝鮮時代における生産活動の状況と文化の水準、とくに作業道具製作技術の水準に関する研究を深めるうえで価値のある資料になると指摘した。

 梨川里遺跡は2004年に社会科学院の研究集団によって発掘された大規模遺跡だ。平壌を中心とする大同江流域一帯で檀君朝鮮の成立を前後した時期の遺跡、遺物に対する大掛かりな発掘作業の過程に見つかった。

[朝鮮新報 2010.2.17]