平壌で全国料理祭典開催 多彩な料理、幅広く普及を |
太陽節に際して平壌の人民文化宮殿で第15回全国料理祭典(6〜8日)が開かれた。祭典には、中央と地方の料理コンテストで優れた成績を収めた43の団体が出品した民俗料理と外国料理1千余品、料理の科学技術成果資料200余件が展示された。
料理文化の水準向上
祭典は各道の郷土料理、レストランの名物料理、代表的な民俗料理および外国料理の紹介、料理科学技術成果資料展示、調理師・ウェイトレスの技能コンテスト、経験発表会などに分かれて行われた。 スッポン蒸し、チョウザメのしょうゆ蒸しを出品した平壌の玉流館と清流館、慈江道江界市にある鶏もつスープ店をはじめ多くの飲食店が高い評価を受けた。 ピザやスパゲティをはじめ外国料理も参観者の関心を集めたという。 祭典を主催した朝鮮料理協会関係者は、「今回の祭典は料理文化の水準を高めるうえで大きな意義を持つ」と述べた。 特賞を受賞したのは清流館が出品した豚足の薫製。チョン・ヘスク技師長(55)は、「クヌギの煙を用いてつくった薫製は独特な味と香りがして、加工も簡単だ」と笑顔で話した。
玉流館が技術公開
祭典の一環として行われた料理技術コンクールでは玉流館の料理人たちが注目を集めた。 平壌冷麺で有名な玉流館だが、昨年からはチョウザメ、スッポン料理などを新たなメニューに加えた。 玉流館の料理人たちは今回初めてスッポン、チョウザメ料理の技術を公開。今後全国各地の飲食店でもこれらの料理を提供できるようにその技術と経験を紹介したという。また、代表的な民俗料理のひとつである神仙炉の作り方も披露した。 参加者らは、「手法と手順などが多少違った」「祭典を通じて多くのことを得た」「自分の店でより良質な料理を出したい」などと語った。 全国に数千の分会
朝鮮料理協会中央委員会では、料理文化の水準を向上させるための事業を意欲的に進めている。国家レベルでも一連の関連措置が講じられている。 昨年、常設機関として朝鮮料理協会中央委員会が新たに発足し活動を始めた。今年は全国各地の飲食店に協会の分会を設置して活動を行うようになった。その数は数千にのぼるという。 最近、国内の食堂、レストランではロシュティ(スイスのじゃがいも料理)とピザ、スパゲティ、ラクレット(スイスのチーズ料理)などの外国料理も提供している。これらは協会の活動によるもの。民俗料理とともに外国の大衆料理も大々的に普及し人民の食生活レベル向上に寄与している。【平壌支局】 [朝鮮新報 2010.4.23] |