凱旋青年公園遊園地 牡丹峰のふもとに不夜城出現 |
平壌の牡丹峰のふもとに新しく建設された凱旋青年公園遊園地が6月1日から営業を開始した。最新の乗り物と独特なネオンのライトアップが調和する新しい遊園地への平壌市民の関心は非常に高い。開園初日から市民たちで超満員の賑わいとなった。
絶景の中で興奮
凱旋青年公園遊園地はバイキング、フリーフォール、ジェットコースターをはじめとするアトラクション、ゲームセンターなどのアミューズメント施設と清涼飲料やチヂミ、パンといった軽食を提供する食堂が総合的に備わった大衆的な遊園地だ。 運営時間は夜7時〜12時。夜間専門の遊園地は朝鮮では初の試み。敷地内は各種のライトアップが施され、見るほどに美しく感じる。 遊園地の管理、運営にも最新のシステムが導入された。新たに導入された6台の最新アトラクションとゲームセンターはコンピュータ総合制御室で運営を管理している。 遊園地のキム・ヒョク支配人(56)は、「遊園地の特徴は各アトラクションと照明がうまく調和されていること。利用客は乗り物だけを楽しむのではなく、ライトアップされた美しい光景まで楽しむことができる」と説明する。 アトラクションごとに特色のある電飾を施し、数十種類のネオンを設置した。 最新のアトラクションに乗った人々は興奮と歓喜の声を上げている。 平壌紡織機械工場のファン・キルチョル支配人(44)は、「高さ53メートルのフリーフォールの一番上から眺めた遊園地の美しい姿に思わず歓声が出た」と興奮した口ぶりで話した。 総書記の指示 キム支配人は、「凱旋青年公園遊園地は金正日総書記が人民に贈ったプレゼントであり、首都の市民たちが強盛大国の輝かしい未来を実感できる近代的なアミューズメント施設」だと語る。 総書記はさる4月、リニューアルされた凱旋青年公園を訪れた。1年にも満たない短期間で遊園地の工事を成功裏に終えた軍人と牡丹峰区域の建設者の仕事ぶりを高く評価し、遊園地の従業員たちが献身的な精神で人民により良い文化生活を提供しなければならないと強調した。また、遊園地のライトアップをさらに増やし、夜間でも公園の美しい姿がはっきりと見えるようにするよう指示したという。 キム支配人によると、総書記は4月の現地指導後も遊園地の開園準備の進ちょく状況を数十回にわたって確認したという。 交通機関も延長運行 一方、遊園地を利用する客の便宜を図るため、平壌市内の交通機関の運行時間も延長された。地下鉄やバスなどの運行時間を遊園地の運営時間に合わせて調整した。 遊園地の正常な運営のための電力供給システム、敷地内の飲食店に対する国家的な原材料供給システムも確立された。また、体が不自由な客や不意の事故に対処する医療施設も設置されている。 キム支配人は「遊園地を訪れる人々は過去に体験できなかった平壌の華麗で楽しい夜を体感できるだろう」と自信を見せる。 「想像以上の爽快感」 楽しいひととき過ごす市民 平壌市民にとって、凱旋青年公園遊園地のアトラクションは初めての体験だ。利用客らは「想像以上の爽快感」と感想を話すなど、大いに楽しんでいる。 開園初日の6月1日、遊園地を訪れた人々の中には平壌紡織機械工場の模範労働者40人の姿もあった。一日の仕事を終え、遊園地を訪れた彼らは、案内係の説明を聞きながら最新アトラクションを初体験した。 ちなみに、遊園地には20人あまりの案内係がいて、利用客にアトラクションの説明などを行っている。 平壌紡織機械工場労働者のキム・チョルヒョクさん(35)は、「乗る時には緊張したが、楽しかった。ほかの乗り物にも挑戦してみたい」と感想を語った。 チェ・キョンファさん(28)も「胸をドキドキさせながらジェットコースターに乗った。急降下しながらスピードを上げて方向を変えた時は怖かったが、すぐにそれが爽快感に変わった」と興奮した面持ちだった。【平壌支局】 [朝鮮新報 2010.6.30] |