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朝鮮外務省代弁人 安保理声明に留意 「6者会談通じた非核化努力」

 朝鮮外務省スポークスマンは、「天安」号事件に関する国連安全保障理事会の議長声明が発表されたことに関連して10日、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、「われわれは、議長声明が朝鮮半島の懸案を『適切なルートを通じた直接対話と協議を再開して、平和的に解決することを奨励する』としたことに留意する」と述べた。

 同スポークスマンは、「天安」号事件は国連に上程するのではなく、北南間で解決されるべき問題だとして、「南朝鮮当局は、わが国防委員会検閲団が現地入りする時まで海底の状態を含む事件現場にいっさい手を加えることなく保存すべきである」と指摘した。

 また、今回の事件で朝鮮半島全般の情勢を瞬時に緊張状態に陥ったことに触れながら、朝鮮半島の停戦体制の危険性と平和体制樹立の切迫性を訴え、「平等な6者会談を通じて平和協定の締結と非核化を実現するための努力を一貫して傾けていくであろう」と述べた。

 そのうえで、「朝鮮半島で『衝突とその拡大防止』」に関する議長声明が発表されたにもかかわらず、敵対勢力がそれに逆行して武力示威、制裁のような挑発に引き続き固執するなら、われわれの強力な物理的対応を免れなくなるであろうし、それによる衝突拡大の責任から逃れられないであろう」と警鐘を鳴らした。

 9日には、朝鮮の辛善虎国連駐在常任代表が「天安」号事件に関する国連安全保障理事会の議長声明が発表されたことと関連し、ニューヨークで記者会見を開いた。

 申善虎代表は記者の質問に、「国連安保理の議長声明が『天安』号事件と何の関係がないとしたわが共和国の立場に留意するとしたことはわれわれの外交の勝利である」と強調した。

 一方、朝鮮外務省スポークスマンが、米国が「天安」号事件を「停戦協定違反行為」として描写していることと関連して朝鮮中央通信社記者が提起した質問への回答(6日付)が8日、国連安全保障理事会公式文書「S/2010/358号」として配布された。

[朝鮮新報 2010.7.14]