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第3回朝米軍部大佐級実務接触 検閲団受け入れ強く要求

 「天安」号事件の真相を明らかにするための第3回朝米軍部大佐級実務接触が7月30日、板門店で行われた。

 前回の接触で朝鮮側は、米軍側が示した「共同評価団」に関する提案はそれ自体が国連憲章をはじめとする国際法を踏みにじり、朝鮮の自主権と尊厳を侵害する政治的挑発であり、停戦協定の趣旨からもはずれたものだと指摘。すでに公開された事件現場と物証資料などの「天安」号事件と直接結びつく対象を調査するという朝鮮側の提案に対し、米軍側が朝鮮側の軍事基地視察を認めろという提案を出していることについて、「天安」号事件を前後して朝鮮を反対する大規模な核戦争演習を敢行した駐南朝鮮米軍の基地である竜山や烏山などはもちろん、米軍司令部が1次的な視察対象になるべきだと強調した。

 また、米軍側の提案は、「天安」号事件を朝鮮と強引に結びつけ、それを口実に行っている無謀な対朝鮮敵対行為を合理化し、事件の真相を解明することにブレーキをかけようとする不純な企図としか見ることができないと述べながら、国防委員会検閲団の現地調査を先行させることこそ、事件解決のためにもっとも切実で重要な問題だということについて具体的に指摘した。

 そして、朝鮮側は米軍側が「天安」号事件を口実に朝鮮半島とその周辺の平和と安定を破壊する軍事的対決に固執していることについて具体的な資料をもって暴露し、米軍側が朝鮮に反対する軍事的挑発を中止しなければ、朝鮮の軍隊と人民はより強力な対応措置をとることになると警告した。

 そのうえで、米軍側が国防委員会検閲団の現地調査を阻めば阻むほど、「天安」号事件を朝鮮と結びつけようとすればするほど、事件の真相を最後まで究明しようという軍隊と人民の決心はさらに強くなると強調した。

 第4回朝米軍部大佐級実務接触は9日頃に板門店で行われる予定だ。

[朝鮮新報 2010.8.2]