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朝鮮外務省スポークスマン 「合同演習は停戦協定違反」

 朝鮮外務省のスポークスマンは、南朝鮮で米国・南朝鮮合同軍事演習乙支フリーダム・ガーディアンが行われていることで18日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 米国と南朝鮮当局が、16日から乙支フリーダム・ガーディアン合同軍事演習を開始した。1カ月足らずの間に東海と西海で戦争演習を相次いで行ったのに続いて、またしても南朝鮮全域で総合的な合同軍事演習を強行しているのは、朝鮮半島であくまで核戦争の導火線に火を付けようとする危険極まりない軍事的挑発である。

 これらの戦争演習騒動は、停戦協定に対する乱暴な違反であり、朝鮮半島の懸案を対話と協議を通じて平和的に解決すべきであるとする2010年7月9日付国連安全保障理事会議長声明にも全的に反する行為である。

 朝鮮半島と地域の緊張の高まりに対する国際社会の憂慮を完全に無視したまま引き続き強行されている軍事的挑発行為は、米国こそ世界の平和と安全を脅かし、破壊する張本人であるということを明白に実証している。

 われわれは、対話にも戦争にも準備できており、自分のものを守るためのあらゆる手段をすべて備えている。こんにちの情勢はわれわれに先軍政治の正当性と生命力をよりいっそう痛感させている。

 米国と南朝鮮当局は、緊張激化にも臨界点があることを知るべきであり、情勢爆発の責任から逃れる考えをすべきでない。

朝鮮人民軍総参謀部も

 朝鮮人民軍総参謀部のスポークスマンは、乙支フリーダム・ガーディアンが行われていることと関連して15日、談話を発表した。

 談話は、すでに核攻撃手段を含む米軍のぼう大な武力が南朝鮮とその周辺水域に機動、展開した状態にあり、中部太平洋近海と米本土には有事に朝鮮戦線に投入する陸・海・空軍の作戦集団が出動態勢を整えていると指摘。「現実は、かくも騒々しく唱えてきたオバマ政府の『核なき世界』建設構想や朝鮮半島の非核化が単なる偽善にすぎず、それに追従して血道を上げる李明博事大売国奴らの反民族的で反統一的な特大型犯罪をありのまま示している」と強調した。

 そして、朝鮮を狙った戦争演習が極限ラインに至ったこの時刻、朝鮮の軍隊と人民はすでは決心し、内外に宣布した通り、米国と李明博政権に無慈悲な対応の鉄ついを下すであろうと指摘した。

[朝鮮新報 2010.8.24]