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〈論調〉 平和体制構築は時代の要求

 朝鮮半島はこんにち、いつ戦争が再発するかもしれない先鋭なホットスポットになっている。旧来の朝鮮戦争停戦協定を新たな平和協定に替えることは、時代の切実な要求である。

 それは米国によって停戦協定が外皮だけが残った有名無実の存在となり、朝鮮半島が先鋭な軍事的対決の場、危険な戦争発源地になっていることに関連する。

 現在の停戦協定では、どんな偶発的な要因による軍事的衝突も防げなくなっている。

 一日も早く停戦協定に代わる平和協定が締結されてこそ、先鋭な交戦関係を平和関係、信頼関係に転換することができる。

 世界の戦争史に類例のない長期間の朝鮮半島の停戦状態はこんにち、東北アジア地域、ひいてはアジア太平洋地域の安全を恒常的に脅かす爆発直前の時限爆弾のようなものである。

 平和協定が締結されてこそ、朝鮮半島とアジア太平洋地域に平和的な環境が整えられる。

 停戦協定を平和協定に替えるべき切実さは現代の基調とも関連する。

 戦争と対決でなく、和解と協力、発展が現代の基調になっている。

 米国が変化した情勢と歴史の発展の流れを正しく見て自国の利益と世界の平和愛好人民の志向に即して対朝鮮敵視政策を大胆にあらためる政治的意志を持つなら、平和協定締結問題は順調に解決されるであろう。

 米国は一日も早く停戦協定を平和協定に替えるうえでの自身の責任を果たす勇断を下すべきである。

 対話と協議を通じて朝鮮半島の恒久平和体制を築き、非核化を実現しようとする朝鮮の立場は一貫している。(労働新聞7日付論説)

[朝鮮新報 2010.2.17]